ドルチェ&ガッバーナに抗議。モデルはランウェイで突然、服を脱いだ

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RAURY
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ファッションブランド「ドルチェ&ガッバーナ(D&G)」に対する風当たりが強い。

理由の1つはD&Gのデザイナー、ステファノ・ガッバーナ氏がトランプ大統領の妻メラニア氏と親密な関係を築いていることだ。

多くのファッションブランドが、女性蔑視発言や移民規制を進めるトランプ大統領、そしてその妻であるメラニア氏と距離を置こうとしているのとは反対に、ガッバーナ氏はメラニア氏や娘のイヴァンカ氏が同ブランドの服を着る写真を投稿し続けている。2015年にゲイの養子縁組に反対したことも、批判を呼んだ。

さらにD&Gは、D&Gをボイコットしようという動きを逆手に取って「#Boycott Dolce & Gabbana(ドルチェ&ガッバーナをボイコットしよう)」キャンペーンを立ち上げ、「#Boycott Dolce & Gabbana」と書かれたTシャツを245ドル(約2万7000円)で販売した。

Tシャツについてデザイナーのドメニコ・ドルチェ氏は「これは皮肉でジョークだよ!」とVOGUE誌のインタビューで語っている。



D&Gの「ドルチェ&ガッバーナをボイコットしよう」Tシャツ

しかしD&Gも、まさか自分たちのショーに出たモデルが反旗を翻すとは思っていなかったかもしれない。

6月17日にミラノで開かれた同ブランドのショーに参加したアメリカ人ミュージシャンのロウリーが、暴挙ともいえる驚きの行動をとったのだ。

ロウリーはショーのランウェイを歩く途中、突然服を脱いだ。その上半身に書かれていたのは「D&Gに反対しよう」「自由を」「僕はD&Gの罪を負ったりはしない」というメッセージだ。

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Instagramのキャプションに、ロウリーはこう綴っている。

「これほど孤独を感じたことも、恐怖を感じたこともない。だけどこれほど、生きていると感じたこともない……。自分のことを理解してくれる人たちがいるとわかった時、涙が流れていた。もう暗闇の中で叫んでいるだけではなかった。もしこの業界で働いている人なら、神様は正義を守るということを思い出して欲しい。だから正しい行いをしよう。僕は今日から自分の心に従って生きる。たとえそれが終わりを意味しようと。未来は今だ」

なぜ、ランウェイで抗議するという無謀な行動を取ったのか。ロウリーはショーの後、ファッション誌「GQ」のインタビューで、一人の反乱に至った経緯や気持ちを語っている。

ロウリーが、D&Gのメラニア氏支持や「ボイコット」キャンペーンを知ったのは、ショーの前日だったという。トランプ氏反対の立場をとるロウリーは、ランウェイを歩くかどうか迷ったそうだ。

「僕はクー・クラックス・クラン(白人至上主義団体)が生まれたジョージア州のストーンマウンテン出身だ。その僕からしたら、ドルチェ&ガッバーナのボイコットキャンペーンは偽物にしか感じられなかったんだ。もしボイコットが起きなかったら……ローザ・パークスやマーティン・ルーサー・キング牧師が立ち上がらなかったら、自分は存在しなかったかもしれない。それくらい、ボイコットっていうのは重い意味があってリアルなんだ。でもドルチェのキャンペーンはそうじゃない」と、ロウリーは語っている。

ショーに出る契約書にサインしたとはいえ、トランプ氏を支持するD&Gを認めるようなことはしたくない。それを伝えるために思い切った行動をとることにしたという。

ショーの直前にロウリーの計画を知った友人たちに「でかい企業を相手にするのは、自分のためにならないから止めた方がいい」と反対されたが、それでもロウリーはランウェイで、D&Gを批判した。

「僕はトランプは支持していない。だから迷った。だけど、トランプを支持していないってことを伝えなきゃいけない。声をあげようとしている人たちを軽くみるD&Gをサポートしてないってことを伝えなきゃいけない」

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VICTOR VIRGILE VIA GETTY IMAGES

反トランプで知られる歌手のマイリー・サイラスも、D&Gに批判的な立場をとっている。サイラスはD&Gのショー翌日に「D&G、私はあなたの政治的な立場に反対。だけど、若いアーティストや彼らが輝く場所を作ろうとしていることは支持します」というメッセージをInstagramに投稿した。

それに対し、ガッバーナ氏は「我々はイタリア人で、政治なんか気にしない。アメリカの政治もそうだ。私たちの仕事はドレスをつくること。政治的な批判をしたいんだとしたら、君は無知だね」と反論した。

GQのインタビューで、デザイナーやファッションは政治的なメッセージをするべきかどうかを聞かれたロウリーはこう答えている。

「ファッション、音楽、映画、アート、人々、建設作業員、人間。全ての仕事は政治と関係がある。それが人生だ。自分は何者かメッセージを発しなきゃいけない」

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