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劉暁波氏の兄「中国共産党と政府に感謝」⇒ 劉氏の友人「この上ない恥知らず」と非難

2017年07月18日 14時36分 JST | 更新 2017年07月18日 17時11分 JST

中国の人権活動家で7月13日に死去した劉暁波氏の実兄が15日、葬儀後の記者会見で中国当局を賛美したことをめぐり、劉氏の友人でアメリカに亡命した作家の余傑氏が自身のFacebookページで「この上ない恥知らずだ」と、強い言葉で批判した。

余傑氏によると、劉暁波氏と兄の劉暁光氏は長年に渡って絶縁状態だったという。

実兄「人道的な対応、中国共産党と政府に感謝」


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会見した劉暁光氏

劉暁波氏の告別式は15日午前に営まれた。遺体は火葬後に海に散骨された。

同日午後、瀋陽市当局は劉氏の実兄である劉暁光氏(68)とともに記者会見し、散骨は「地元の風習」であり、かつ遺族の意向に沿ったものだと発表した。会見には、散骨に反対したと伝えられていた妻の劉霞氏(56)は「体調不良」とされ、会見に姿を見せなかった。

劉暁光氏は会見の中で、中国当局の対応を「人道的な対応をしてくれた中国共産党と政府に感謝する。治療から散骨まで、親族の願いに完璧に沿っていた」と賞賛した。

さらに劉暁光氏は、「世界トップクラスの専門医まで呼び、社会主義の優越性を示した。これは中国でなければ実現できないことだ」と、中国政府を褒めちぎった

「ノーベル賞の賞金を分けるように求め、軽蔑されていた」 友人が証言


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劉暁波氏と余傑氏(右)

こうした発言について、劉暁波・劉霞夫妻と長年に渡って親交のあった余傑氏は、劉暁光氏を「この上ない恥知らずだ」などと、自身のFacebookページで批判した。

余氏は、「生前に劉氏は、(1985年の)天安門事件後、共産党の小役人の兄と絶縁したと言っていた」「長年に渡って関わりがなかった他人のくせに、劉氏がノーベル平和賞を受賞したと知ると賞金を分けるように求め、劉霞さんから激しく軽蔑されていた」と、兄弟が長年に渡って絶縁状態であったことを明かした。

その上で、「今になって突然、劉氏の妻の劉霞さんの権利を横取りし『自分は兄だ』と勝手に話している」などと、強い言葉で嫌悪感を示した

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