アート&カルチャー

西アフリカのデザインと着物が融合 "WAFRICA"から目が離せない

カメルーン出身のデザイナーのプロジェクト"第三のエスニック"

2017年10月19日 11時46分 JST | 更新 2017年10月20日 15時28分 JST

ハッとさせられるような、鮮やかな色使い。西アフリカの伝統柄をモチーフにした着物「WAFRICA」に注目が集まっている

カメルーン出身のデザイナー、セルジュ・ムアンゲ氏が、自動車メーカーで仕事をするため来日したのが、このプロジェクトが生まれるきっかけ。日本での生活を送るうち、和の文化にインスピレーションを得たムアンゲ氏は、日本の京都の呉服メーカー、小田章がもつ着物のデザイン力や技術とコラボし、2007年にプロジェクト「WAFRICA」が誕生した。

小田章



小田章

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展示会は日本のほか、米国、豪州、フランス、オランダ、スウェーデン、スイス、ケニアなどで開催されてきた。2011年10月に展覧会が東京都千代田区のアンスティチュ・フランセで開かれた際、ムアンゲさんは、WAFRICAの魅力をこう述べている。

 出来あがった着物をみせると多くの日本人が国境を超越していると感じました。作品はもはや日本のものでも、アフリカのものでもなく、これまで知られていない領域を表現していたのです。(中略)西アフリカと日本は歴史的な伝統という観点からはまだ真に出会ったとは言えません。だからこそWAFRICAの着物を通じて全くオリジナルなものを作り出せる可能性があると気がついたのです。それは「第三の美」を創ることであり、単に既存の二つの文化を合わせる以上のものがあります。​​​​​

小田章



今年5月に開かれた「カンヌ映画祭」では、スペインの俳優、ビクトリア・アブリルさんがWAFRICAの着物でレッドカーペットに現れ、話題になった。
REUTERS
ビクトリア・アブリルさん

「ビクトリア・アブリルさん、『アフリカの生地で作られた日本の着物です』。カンヌ2017で。本当に魔法みたい!」