スマホに夢中になっている時の“ゾンビ顔”が怖すぎる(画像)

あなたの顔は、ゾンビになってない?
RITZO TEN CATE

オランダ出身の写真家、リッツォ・ テン・ケイトさんは、スマホに夢中になって歩く人たちの表情を撮影している。

「私たちがどれだけスマホから離れられなくなっているか、気付いてもらいたい」という願いを込めて。

RITZO TEN CATE

「スマホは素晴らしいし、とても役立つものです。だけど中毒性があり、時に不健康な使い方をしてしまう危険があることに気が付かないといけない」

「スマホはある意味、水に似ていると思います。私たちは水無しでは生きていけません。だけど、いつもホースを口にくわえたりはしないはず」

「水は飲みたい時、必要な時に飲みます。そして皿洗い、お風呂、トイレなど、必要な時に使います。スマホも同じように、健康的で本当の意味で役立つ使いかたをするべきです」と、リッツォさんはハフポストUK版に語った。

RITZO TEN CATE

リッツォさんが、この企画を思いついたきっかけはスマホ漬けになっていた自分自身だった。

「2007年から、なんとかスマホをする時間を減らそうとしてきました。スマホから離れられない生活は、何かが間違っているように感じていたからです」

「ずっとスマホをいじっていると、エネルギーを消耗するし、人と会う回数も減る。付き合ってる彼女には、いつもスマホをいじってると怒られました」

RITZO TEN CATE

リッツォさんは現在、イギリスで撮影を続けている。

ロンドンのフェスティバルで、"ゾンビ"のような顔をした人たちがたくさんいることに気付いて、ここで撮影しようと決めた。

RITZO TEN CATE

写真は、人通りの多い場所で撮影する。スマホに気を取られて歩いている人たちは、道端にセットされたカメラに気付かない。

リッツォさんは、彼らが目の前まできてようやくカメラに気付いた瞬間に撮影する。その時の表情を"たった今、目を覚ましたような顔"とリッツォさんは表現する。

RITZO TEN CATE

「私はスマホ攻撃をしようとか、スマホがいいとか悪いとか言うつもりはないんです。撮影の目的は、スマホを手放せなくなっている人を、現実に引き戻すことです」

RITZO TEN CATE

多くの人たちは、カメラに気付いた後、リッツォさんに気付いて会話をする。その時に、写真を使って良いかを聞き、同時にスマホで何をしていたかを尋ねる。

急ぎの用事でスマホを使っている人はほとんどいなかったという。大抵の人はWhatsapp(Lineのようなメッセンジャーアプリ)やInstagram、Tinder、ニュースサイトなどを見ていた。

「ほとんどの人はばつが悪そうに、スマホの中毒になっていることを認め、こんな風にずっとスマホを使っているのはバカらしいと思うんだけど、と言いました」

「そして目を覚ましてくれてありがとう、と感謝してくれました。私のプロジェクトは鏡のようなものです。スマホの中毒になっている人に、その姿をみせて、そして自分の行動をどう思うか考えてもらうのです」

RITZO TEN CATE
RITZO TEN CATE
RITZO TEN CATE

リッツォさんはこの後、他の街でも撮影をして、スマホゾンビ顔が世界中でひろがっているか確かめる予定だ。

ハフポストUK版の記事を翻訳しました。