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2018年02月12日 12時01分 JST | 更新 2018年02月12日 12時01分 JST

11ヵ月前、瀕死の重傷を負ったスノーボーダーが表彰台に…「僕は恵まれすぎている」【平昌オリンピック】

首相もお祝い「あなたの強さと勇気は私たちの多くを元気付けた」

JAVIER SORIANO via Getty Images
表彰台にのぼったマーク・マクモリス

平昌オリンピック大会3日目の2月11日、スノーボード男子スロープスタイルで、表彰台にのぼったある選手が世界を驚かせた。

銅メダルを獲得したカナダのマーク・マクモリス。 彼は11ヵ月前、事故で瀕死の重傷を負っていた。

確かな実力と、爽やかなルックスで人気を誇り、「マーク・マクモリス インフィニットエア」という自身の名を冠した「PS4」用のゲームもつくられているマクモリス。前回のソチオリンピックで銅メダルを獲得し、平昌大会でも表彰台への期待がかかっていた。

そんな彼を悲劇が襲った。

2017年3月、カナダ・ブリティッシュコロンビア州の近くで、バックカントリーエリア(整備されたコース外)で滑走していたところ、木に激突。

顎の骨折、左腕、骨盤、肋骨の骨折、及び脾臓の破裂、左肺の破裂を負った。

事故当時、兄や複数の友人と一緒だったマクモリスはヘリコプターで病院に運ばれ、すぐに処置を受けた。

10日間の入院と、6週間の流動食生活を経たマクモリス。事故の翌月には、Twitterで「(瀕死の事故に遭ったのに)またスノーボードができるなんて本当に感謝しているよ」などと、競技への前向きな気持ちを表明した。驚異的な回復で、8月には競技に復帰。11月にノルウェイで開かれたワールドカップで見事優勝を果たしていた。

事故から11ヵ月後に迎えた平昌オリンピック。マクモリスは、銅メダルに輝いた。

Sergei Bobylev/TASS
マーク・マクモリス選手

金メダルを獲得したアメリカのレドモンド・ジェラード、銀メダルのカナダのマックス・パロットにつぐ点数を記録し、銅メダルを獲得したマクモリス。堂々の、2大会連続での表彰台となった。

JAVIER SORIANO via Getty Images
(左)カナダのマックス・パロット選手(中)アメリカのレドモンド・ジェラルド選手(右)カナダのマーク・マクモリス選手

試合後、記者たちに「今日は、苦しかった過去のことをあまり考えすぎないようにしていた」語ったマクモリスだが、Instagramには表彰式の写真と、入院した当時の写真を一緒に投稿「僕は、言葉では表せないくらい恵まれすぎている...」と感慨深げに思いを綴った。

彼の劇的な"復活劇"は多くの人々に勇気を与えた。

カナダのジャスティン・トルドー首相は、マクモリスの勇姿を讃え、「表彰台に戻ってくるまで、どれだけ大変だったろう。マーク、あなたの強さと勇気は私たちの多くを元気付けた」とツイートした。