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バリ島アグン山が半世紀ぶり噴火、10万人に避難勧告 「避難所に給水タンクを」NPOが支援呼びかけ

年間約500万人の観光客が訪れるインドネシア・バリ島のアグン山が約半世紀ぶりに噴火した。

2017年12月05日 14時13分 JST | 更新 2017年12月05日 14時13分 JST

年間約500万人の観光客が訪れるインドネシア・バリ島のアグン山が約半世紀ぶりに噴火した。

アグン山はバリ島内の最高峰で、地元では神の山として信仰の対象になっているが、前回の噴火の際には1000人以上の犠牲者が出たという。現地で活動しているNPO団体などが支援を呼びかけている

外務省の海外安全情報によると、11月21日以降、断続的に噴火しており、同27日にはインドネシア政府が警戒レベルをレベル3(警戒)からレベル4(危険)に引き上げた。

朝日新聞デジタルの11月29日付記事によると、前回の噴火は1963~64年で1000人以上が犠牲になった。今回の噴火でもアグン山の半径8~10キロ圏の住民約10万人に避難勧告が出され、デンパサール国際空港が一時閉鎖されるなど、大きな影響が出ている。

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インドネシア・バリ島の国際空港に主な国々の領事館が開いたカウンターには、最新情報を求める外国人らが詰めかけていた=11月29日、朝日新聞社撮影

中部クルンクンの避難所には同日時点で約1100人が滞在。火口から3キロの村に住む主婦ニョマン・ルスニさん(35)は27日、親族25人と避難した。朝日新聞の取材に対し、「26日の噴火のすごさを見て普通じゃないと悟った。でも避難所にはマットレスや水が足りない」と話した。

アートを通じた国際交流活動をしているNPO団体ワールドキッズミュージアム(WKM)によると、島内の避難所は約600カ所あり、寺院や体育館、グラウンドなどに多くの人が雑魚寝している状態だ。飲用水や食事なども不足気味で、さらに大きな噴火が起きて避難民が増えると、現在の避難所の状況ではとても対応できないという。

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インドネシア・バリ島で噴火したアグン山の近くから約1カ月前に避難し、家族10人で避難所暮らしを続けているというワヤン・スムルティさん(右)ら=11月29日、バリ島中部クルンクン、朝日新聞社撮影

WKMはバリで新聞社やテレビ局を運営するバリポストメディアグループとともに、避難所への給水など支援活動に取り組んでいる。これまでに大型給水タンク2基を設置する見通しが立っているが、あと3基作る必要があるとして、A-portでクラウドファンディングを始めた。「避難所において厳しい環境に耐えているバリ島の方々に、一刻も早く支援を届けるために、何とぞご協力を賜れますようよろしくお願い申し上げます」と協力を呼びかけている。詳細はhttps://a-port.asahi.com/projects/bali_water_wkm/ 。