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肩こりの原因になりうる病気

2015年07月10日 17時26分 JST | 更新 2016年07月09日 18時12分 JST
写真AC

肩こりという症状を起こす病気は、整形外科以外にも多くの診療科の中で起こってきます。身近な病気と肩こりとの関係をみてみましょう。

《内科》

◆高血圧症

血圧が普段から高い人がいつも肩こりを自覚しているわけではないようです。普段高血圧症の方がいつもよりも急に血圧が高くなったときに、首から肩にこり感を訴えるケースを数人経験しています。

◆貧血

貧血になると血液の酸素を運ぶ量が低下します。筋肉を使い続けるためには血液からの酸素供給が不可欠です。貧血の状態で筋肉をつかっていると酸素不足から筋肉はすぐに疲弊してしまいます。パソコン操作程度の軽い作業でも、比較的短時間で肩が苦しくなってしまいます。貧血があることに気がついていない方が意外と多いので、肩こり外来の初診の方には必ず血液検査で貧血がないことを確認しています。

《精神科、心療内科》

◆うつ病、心身症

うつ病、心身症の患者様の症状のひとつに肩こり、首こりがあります。当院を受診する患者様の20%程度が心療内科、精神科などで抗うつ剤、自律神経調整剤、精神安定剤など多数の薬を処方され、それでも頭痛、肩こり、めまい、腹痛、腰痛、倦怠感など多彩な症状を改善できずにいる方です。あちこちでドクターショッピングを重ね、それでも改善しないため私の外来を受診していると思われます。

肩こり、首の痛みが、マッサージや体操などをしても楽にならない場合、その根底にうつ病が潜んでいることがあり、うつ病が見逃されている可能性もあるのです。

ですが、抗うつ剤、精神安定剤を処方されている当院の患者様の中で、本当にそのような病気なのか、疑ってしまうケースが多々存在するのも事実です。肩こりの治療を開始して、肩こりが改善してくると、抗うつ剤、自律神経調整剤、精神安定剤を中止できたり、減量できたりする患者様もたくさんいるのです。

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【医師プロフィール】

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平沼 尚和 整形外科

1977年日本医科大学卒業。日本医科大麻酔科学教室入局

1983年城南総合病院麻酔科部長

1985年日本医科大学整形外科教室入局

1991年協友会屏風ヶ浦病院整形外科部長

2005年平沼整形外科クリニック開設し現在に至る

医学博士、日本整形外科学会専門医、麻酔科標榜位