異業種からも積極的に人材登用をしている業種は? 転職のプロが明かした「ホントのところ」

2014年07月06日 23時35分 JST | 更新 2015年09月04日 20時02分 JST

人材紹介会社集合サイト『エン 転職コンサルタント』上で、転職コンサルタント163名を対象に「異業種転職の実態」についてアンケート調査を行いました。

■アンケート調査からわかったことは?

コンビニ各社が異業種とコラボを実施するなど、現行の事業モデルに従来と異なる付加価値のビジネスを展開する企業が出てきました。採用市場においても、異業種からの転職は一般的なものになりつつあります。

今回の調査でも、転職コンサルタント(人材紹介会社に所属する転職アドバイスのプロ)が転職活動の支援を担当した転職者のうち、「異業種への転職を実現した方」は73%に上ることが分かりました。異業種からの人材を積極的に採用している業種は、第1位が「メーカー」(35%)、第2位が「IT・インターネット」(30%)という結果に。また異業種転職が多い年代は、やはり30代前半までの若手が圧倒的に多いものの、従来は未経験分野への挑戦が難しいと思われていた30代後半の方という回答も30%に上りました。

異業種からの転職を受け入れる企業が期待していることは、若手には「新しい環境でも主体的に動ける行動力」、30代後半以上のミドル層には「経験業種での専門知識・スキル」という回答が得られました。

■調査結果をもっとくわしく...

1:転職コンサルタントが支援して転職活動をした方の73%の方が異業種へ転職。(図1)

【図1】転職活動の支援を担当した転職者の中で、現在、または直近の業種とは異なる企業への転職を実現された方はいらっしゃいますか。

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2:異業種の受け入れが多い業種は「メーカー」(35%)「IT・インターネット」(30%)。

異業種転職者に多い年代として、30%の転職コンサルタントが「30代後半」と回答。(図2、図3、図4) 「メーカー」「IT・インターネット」が異業種から人材獲得をしている理由としては、第1位が「若手など、未経験採用が多いため」(37%)、第2位に「異なる業種でも業務内容の変わらない職種・ポジションでの採用が多いため」(32%)、第3位が「他業種の技術・スキルを獲得・活用するため」(25%)という結果に。今後の事業転換・拡大に向けて人材確保を強化しており、業種未経験者への教育実施の余裕もある業績好調な業種と考えられます。

また「35歳の壁」に象徴されるように、年齢が上がると転職そのものや、未知の領域への挑戦が難しいと考えられがちでした。しかし、今回の調査では30%の転職コンサルタントが異業種転職者に多い年代として「30代後半」のミドル層の方と回答しています。企業がミドル層に期待していることについては、後述いたします。

【図2】どのような業種への、異業種転職が多いですか。

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【図3】図2の業種が、異業種からの転職者が多い理由を教えて下さい。(複数回答可)

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【図4】異業種転職を実現された方は、どのような年齢の方が多いですか。(複数回答可)

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3:異業種からの人材を採用する企業の期待は、若手は「新しい環境でも主体的に動ける行動力」。ミドル層は「経験業種での専門知識・専門スキル」。(図5)

では、なぜ企業は自社の業務知識・スキルがなく、改めて教育が必要となる人材を採用しているのでしょうか。採用企業の期待していることを伺ったところ、採用する年代によって、違いが見られました。

まず主に35歳未満の若手の転職支援を行っているコンサルタントからは、「新しい環境でも主体的に動ける行動力」(70%)を期待しているという意見が第1位に。「マンパワーが不足している為、未経験者の採用を行っているが、第2新卒レベルではなく、ある程度ビジネスマナーを身に付けた人材で、主体的に動く事が出来、且つその業界の特殊な習慣を早期に身につける事が出来ること」「セルフスターター」「新しい事に挑戦する向学心」など、新たな環境にも臆せず行動し、早期戦力化を期待されています。

ミドル層の転職支援を多く行っているコンサルタントが回答しているのは「経験業種での専門知識・専門スキル」(69%)。具体的な事例としては「某日系大手製薬企業が、知的財産のプロフェッショナルを求めていたとき。ご紹介した数名の中で、書類審査を通過したのは全て非製薬。弁理士等の共通資格は求めるものの、非医薬的な特許取得・維持・管理(係争時の対応方法等)の経験を明らかに求めている傾向が認められた」「例えばIT企業であれば、実際の顧客企業の業界/業務知識に乏しい為、流通業や製造業の方を採用して専門知識の強化を期待」「メーカー業界経験者ならではの作る側からの発想を、流通やマーケティング戦略に活かすことができる能力」など、自社には蓄積されていない知識・スキルの経験者を採用することで、自社の業務推進・拡大に活用したいという声が上がっています。

若手・ミドル層ともに第2位となったのは「慣習にとらわれない柔軟な思考」(若手:56%、ミドル層:61%)。具体的には「品質管理に関する従来の手法からの脱却の手立てを異業種からの人材から得たい」「プロパー社員には無い発想力や知見」「業界の慣習を崩していくぐらいのパワー」「新しい観点からの新規事業開発」「古い企業内慣習を打ち破るなど、改革者としての役割」など、異業種ならではの視点で、自社の常識や慣習を打破していく役割が期待されています。

【図5】異業種からの転職者に対して、「採用企業が期待するもの」を教えて下さい。

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4:異業種転職を検討している方へのアドバイス。

異業種転職をする方が多く、企業も自社の業務拡大・発展に向けて、業種未経験者の採用を進めていますが、事前に持っておくべき心構えについても、転職コンサルタントの方々に伺いました。多かった意見としては「謙虚に学ぶ姿勢」「異業種へ転職する理由の熟慮」が挙げられます。それぞれ具体的な声を集めました。

◎謙虚な姿勢

  • いくら経験やスキルがある方でも新しい業界であれば学ばなければならないことも多く、また業界によっても習慣は大きく変わります。今までの経験をそのまま生かしたいと思うのであれば、異業種転職はおすすめできません。また、マネージメント経験を買われて転職したとしても、現場の方を味方にできなければその力も発揮できませんので、現場の方と良い人間関係を構築することをスタートラインとして考えるとよいかもしれません。
  • 社会人経験はあるとしても、その業界では未経験者であることを認識し、イチから取り組む謙虚さを忘れないこと。
  • 過去の成功例や自信をいきなり表現したり、新しい環境で自分の評価軸を部下に押し付けること。周りから結果的に愛されないと自分も生かされない。

◎異業種へ転職する理由の熟慮

  • 自分の経験がいかに有効利用できる業界かどうか、今後も成長を見込める業界かどうかを見極めないと、異業種への転職を成功しても、その業界で長くキャリアを積むことが難しく、キャリア構築できないままに無為な時間を過ごしてしまう危険性がある。
  • 「なぜ異業界へチャレンジするか」の動機を明確化する。現業界のノウハウを異業界にどのように活かせるかのPRが必要です。
  • 異業種転職をする場合は、業種の研究を徹底的に行う事。そうする事で自信もつき、また前職との共通点を必ず見つける事が出来る。

【調査概要】

■調査方法:インターネットによるアンケート

■調査対象:「エン 転職コンサルタント」を利用している転職コンサルタント 163名

■調査期間: 2014年5月7日 ~ 2014年5月20日

▼プレスリリース ダウンロード 20140619 エン転職コンサルタント5月度アンケート.pdf

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