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新入社員諸君。

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ある関係企業の入社式でのメッセージを、メモまで。

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4月1日、ぼくにとっても記念日です。
今日でぼくは社会人になって30年になります。
30年前の今日、就職したのは、当時日本で最も大きい組織でした。みなさんの入る組織も大きいよね。
組織にはバカげたことがあります。ムダもあります。
どんなに優秀な集まりでも、何じゃコイツというバカな上司はいます。
でも、組織でないとわからないことがあります。それをつかんでください。

それはこの1年が勝負です。
ぼくは53年の人生で、社会人1年目が最もキツかった。1週間で10時間睡眠なんてこともあった。完璧ブラックです。訴えたら勝ったでしょう。「一番キツいところに配属してくれ」という希望が通ったんだから仕方ありません。
本当に血の小便って出るんだ。
それを知った1年目は、5年通った大学で得たものの数倍のものをもらいました。働く足腰を得ました。
その1年があるから、いまこうして二本足で立てています。

30年前に受けた訓示で覚えているのは2点。
「目上も目下も、さん付けで呼びなさい。」何じゃそれは。と思いました。
「・・と思います、じゃなくて、・・です、と言いなさい。」それがどないしてん。と思いました。
でも、気が弱いので、そうしてみました。
30年たって、いま考えてみたら、何かの役に立っていたのかもしれない、と思いました。
後は何も覚えていません。訓示なんか、そんなものです。今日の訓示なんか、全部忘れてしまえ。

そんな中で、みなさんがすべきことは、創ることです。
ぼくはこの会社の経営に関わるようになって5年です。古株になりました。よく付き合っていると思います。それはなぜか。面白いから。だって、この会社、よく変わるんだもん。5年前、3年前、1年前と今を比べると、ずいぶん変化しています。新しいものを創ってるからね。
変化は自然には起こりません。変える、という意志だけが変化をもたらします。これからこの会社を変えるのは、今日入ったみなさんです。
1年後、3年後、10年後のこの会社をどう変えて、どう新しい会社を創っていくか。ぼくはみなさんに問いかけていきます。
入社おめでとう。

(2014年4月1日「「中村伊知哉Blog」より転載)

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