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妊婦さんとTORCH症候群

2015年04月15日 21時57分 JST | 更新 2015年04月15日 21時57分 JST

こんにちは、木曜日担当のPlus Action for Children 高畑です。

「リンゴ病」が流行している、と報じられています。

「リンゴ病」患者報告数、6週連続増-最多の東京、一部地域で警報値超過(医療介護CBニュース )

リンゴ病は「伝染性紅斑」という疾患の別称で、パルボウイルスB19が原因とされています。

■伝染性紅斑(IDWR:感染症の話)

小児期が中心の疾病ですが、成人でも罹患することがあるそうです。

注意しなければならないのが妊婦さんです。

妊娠初期の妊婦さんが罹患した場合、風しんと同様に胎児に影響を及ぼす恐れがあります。

ワクチンで予防できる疾病では無いため、風しん等のように予防接種で防ぐというわけにはいかないので、流行している時期に流行している場所を避けるなどの対処しかないのですが…。

それでも、どのような疾病なのかを知っておくことで、罹らないように工夫することもできますし、罹患する確率を避けることもできます。

妊婦さん本人だけではなく、周囲の人たち、つまりは社会全体でこの感染症についての知識を身につけておくことが必要です。

妊娠中に気をつけるべき感染症として、

「TORCH症候群」

というものがあります。

■TORCH症候群とは?(先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」)

麻疹や風疹、B型肝炎等のワクチンで防ぐことができる疾病(VPD:Vaccine Preventable Diseases)もあれば、伝染性紅斑(リンゴ病)やトキソプラズマ感染症、サイトメガロウイルス感染症等のワクチンでは防ぐことができない疾病もあります。

ワクチンで防げる疾病であれば予防接種で防ぐという非常に有効な予防策があるのですが、そうではない疾病はそれ以外の工夫で感染リスクを下げるしかありません。

そういった意味では、VPD以上にその疾病についてその原因や感染ルートなど、その感染症そのものについてよく知っておくことが大切といえるかも知れません。

例えばトキソプラズマであれば、特殊な環境ではなく肉や猫の糞、公園の砂場など土の中に当たり前にいる原虫であることを知り、肉は十分に火を通すことや猫を飼っているならできるだけ室内飼いにしたりトイレの清掃をこまめに行ったり(妊婦さんじゃなく旦那さんが掃除するとか)するなどの工夫だけでも、感染リスクを下げることができます。

今回、伝染性紅斑(リンゴ病)の流行がニュースで報じられたように、以前よりもこうした感染症に係る報道が増えているように感じます。

とてもありがたいことです。

そして、こうした疾病についての情報発信も増えています。

特にこうした疾病に罹患した苦い経験を持つ患者会の方々が発信する情報は、これら疾病のプロフィール以上の貴重な経験を伝えてくれます。

■先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」

■風疹をなくそうの会『hand in hand 』

こうした情報からこれらの感染症についての知識を得て、妊婦さんと子どもたちを感染症から守りたいものです。

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木曜日担当・高畑紀一@一般社団法人 Plus Action for Children

2004年、当時3歳だった長男がインフルエンザ菌b型(Hib/ヒブ)による細菌性髄膜炎に罹患、「今晩一晩が山」という状況に陥る。幸い、奇跡的に回復することができ、「運悪く稀な病気に罹り、運良く回復できた」と考え、それ以降は病気のことを考えない、思い出さないようにして日々を過ごす。

そ の後、ヒブによる細菌性髄膜炎がワクチン(ヒブワクチン)で防ぐことができる疾病であること、2004年当時、既に多くの国々でヒブワクチンが導入され子 どもたちが細菌性髄膜炎から守られていたことを知り、「運悪く稀な病気に罹った」のではなく、ワクチンで防ぐことのできる疾病から守ってあげることができ なかった、自分自身を含む大人たちの不作為で生死の淵を彷徨わせたのだと後悔する。

この経験をこれ以上、繰り返さないため、ワクチン後進国と揶揄されるわが国の状況を改善し、子どもたちがワクチンで防ぐことのできる疾病から守られる環境を整えるため、活動に参加。

その後、ワクチン・予防接種だけにとどまらず、子どもたちを取り巻く環境を改善するため、そしてそのために行動する大人を支援するため、「一般社団法人 Plus Action for Children」を設立、現在に至る

(2014年4月16日「ムコネットTwinkle Days 命耀ける毎日」より転載)