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脳内のアミロイドβ病変を予測する血漿マーカー

脳のAβ量を個人レベルで予測するのに血漿バイオマーカーを臨床利用できる可能性をはっきりと示している。

2018年02月15日 12時10分 JST | 更新 2018年02月15日 12時10分 JST
-Iznogood- via Getty Images

アルツハイマー病は、アミロイドβ(Aβ)ペプチドの脳内の沈着を特徴とする。Aβの沈着レベルを高い信頼性で調べるために利用できる方法は、Aβ-PET画像化と、脳脊髄液中のAβレベルの計測のみである。従って、侵襲性が最小限で費用効果の高い方法で評価できる血中バイオマーカーを見つけることが非常に望ましい。

今回、柳澤勝彦(国立長寿医療研究センター)たちは、免疫沈降法と質量分析法を用いて、いくつかのAβ関連ペプチド断片の血中レベルを測定した。Aβ前駆体タンパク質(APP)669–711/Aβ1–42比とAβ1–40/Aβ1–42比、および複合スコアは、個々の被験者の脳内Aβ沈着レベルを高い信頼性をもって予測した。

これらの結果は、脳のAβ量を個人レベルで予測するのに血漿バイオマーカーを臨床利用できる可能性をはっきりと示している。

Nature 554, 7691

原著論文: High performance plasma amyloid-β biomarkers for Alzheimer's disease

doi:10.1038/nature25456


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