konpurekkusu

運動神経抜群の弟が、足が速くてみんなのヒーローだったクラスメートが、羨ましくてたまらなかった。
誰もあなたをジャッジする権利は持っていないし、もしジャッジしてくる人がいたとしても「かぼちゃが何か言ってる」ってみんなが思える。世界中が、そんな社会になったらいい。
自分でローンを組んで、さらに奨学金を手に入れて大学が斡旋するアルバイトに精を出した。アルバイトは図書館勤務やトイレの掃除とあまり華々しいものではなかったが学費の足しになることは何でも頑張った。
メンタルヘルスといったタブー視されがちな話題でも、赤裸々に話せば楽になる。笑うこともできる。
AKB48グループを卒業した元アイドルたちの第2の人生を取材した『アイドル、やめました。』を上梓。元アイドルというコンプレックスとの葛藤と試行錯誤について語った。
生きていく限り、コンプレックスが私を襲うことが何度もあるだろう。誰かと比べて、生きていくのが嫌になる夜があるだろう。でも、大丈夫。それはきっと雨のように私を濡らし、濁流を作り、私を飲み込んだとしても、必ず去っていく。
同窓会には一生出ないし、何かあっても地元に生活の拠点を移すことはないだろう。自分がどれほど経済的に困窮しても、親が病気になったり介護が必要になっても、自分自身が重い病になったとしても、その選択肢は最初から消されている。
居心地が悪いのは下着売り場だ。36歳にもなって、リアル店舗で下着を買うことが出来ない。あの空間に立つと「自分には場違いなんじゃないか」と感じて気恥ずかしくていられない。
名前は、人生において与えられる“最初のアイデンティティ”。しかし、私はかつて、それを好きになれていなかった。
「できない」現実に傷ついたときこそ、自分が「できる」ことに目を向けて、自分の可能性を諦めない。