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バーで「一日ママ」をする福島みずほ議員と語り合いたいか?

2013年08月13日 16時09分 JST | 更新 2013年10月12日 18時12分 JST

社民党の福島みずほ元党首が、「平和憲法バー」の一日ママをするというのでこれについて少し。

1 twitterの書き込み

何でも福島議員自ら、8月5日に以下のように書き込んだそうです。

「平和憲法バー」一日ママをします!8月15日午後6時から、高円寺の「なんとかBAR」(杉並区高円寺北3-4-12 高円寺北中通り手前のキタコレビルを左に入ってすぐ)です。「8・15、平和憲法を語るバー」。夕方6時からオープン。ビールを飲みながら、平和憲法について語り合おう。

2 参加する人

最初のところで、思わず「党首」と書いて今は違うと思いなおしたほど、社民党の「顔」として定着していた福島議員ですが、果たしてこうした機会がどれほど有効かという話です。

彼女の発想では、少しでも多くの人に彼女が考える「平和憲法」の意義を知ってもらいたい、そしてより多くの人が「平和憲法」を支持するようになってもらいたいという思いからこうした行動に出ていると考えます。

しかし、実際問題として、こうした「催し」に参加するのは彼女(社民党)の支持者か既に「平和憲法」を維持することについて、「護憲」という意識を強く持っている方だけではないかと思います。

3 語り合う意義

私は、他人にその方の意見を強要されることを最も嫌っている人間です(相対主義)。そのため、他人と話し合う時に、自分の意見を相手に押しつけようとする方とは基本的に話をしないようにしております。

民主政治そのものが数の力(選挙がその典型ですが)を必要としている以上、他人に対する勧誘、自分の主張の広報は必要なことと思いますが、「バー」の様な狭い場所で、「護憲」について反対意見を持っている方が参加した場合どうなるかという話です。

おそらく周りにいるのは「護憲」を主張する方々でしょうから、議論が成立するかどうかすら疑問です。さらに酒が入ると普段より遠慮がなくなるので、感情的になりやすく、相手(反対派)の話をきちんと聞いてくれるか益々疑問となります。

4 オープンな場で話し合うこと

私がこのtwitterのつぶやきを見て最初に思ったのが、何故もっとオープンな場で話し合おうとしないのかということです。

私は政治家にとって必要なのは、様々な問題を国民の前に提示し、如何にそれに対処していくかと示すことかと考えています。つまり、できることを示すことが大事で、できもしない実現可能性がないことをいくら述べても意味がないと考えています(このブログは「公平」「中立」を重んじている?2)。

具体的に言うと、日中関係がいろいろ緊迫化し(中国に「レーダー照射」に対する日本の対応)、北朝鮮の核開発問題(北朝鮮ミサイル対応に関する収支計算)などが議論される中で、「平和憲法」でどう対処できるかという話が必要なのではないかということです。

正直、福島議員の場合、こうした問題についてどう対応するかということよりも、「護憲」「9条維持」といったことが先に来ている(目的化している)様な気がしてならず、そうしたことをつっこまれたくないが故に、より広い場所で議論することを避けているのではないかと邪推してしまう程です。

5 最後に

以前、社民党がどうして今回の参議院選挙で敗北したかということを書かせていただきました(宗教化して成功した共産党と、失敗した社民党)、その中では社民党に対するコアな支持者の少なさが共産党との違いということを言及しております。

そうは言ってもある一定程度の「信者」といっても良いようなコアな支持者はいるはずです。ただ、何か今回の「一日ママ」はこうした方々に対するねぎらいの場にしかならないような気がしております。

私個人としては、政治家たる者、より多くの方を対象に、現在の国際状況を踏まえ、「平和憲法」で具体的に何をしていくのか、何ができるのか、それを語ってもらいたいと思っているが故の今日のエントリーでした。

(※2013年8月10日の「政治学に関係するものらしきもの」より転載しました)