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有名アイスクリーム・ブランド、遺伝子組み換え食品の排除を発表

2013年06月05日 23時13分 JST | 更新 2013年06月05日 23時13分 JST

米国のアイスクリームメーカーであるBen & Jerry's社は、自社の製品から、遺伝子組み換え作物(GMO)を排除すると発表した

同社によれば、現時点では同社製アイスクリームの原材料の80%が「非遺伝子組み換え作物」だが、残りの20%についても遺伝子組み換え作物の使用を段階的に停止し、2013年末には完全に排除することを目指すという。

Ben & Jerry's社のウェブサイトには、1つのフレーバーの原材料は多いものでは40品目にも上ることから、この作業は「手間がかかり」、転換プロセスは2014年まで続く可能性があると書かれている。

殺虫剤や除草剤に耐えるものとして人工的に作り出された遺伝子組み換え食品は、米国や世界で議論の的となってきた。支持する側が「作物の生産量が増加し、世界の食料供給力が高まる」と主張するのに対し、反対派は「環境に害を及ぼし、深刻な健康問題につながる」と主張している。

米国内の各地では先週、今や遺伝子組み換え作物の代名詞ともなっているモンサント(Monsanto)社への抗議デモが行われた(文末に動画)。[モンサント社は、自社製の除草剤ラウンドアップに耐性をもつ遺伝子組み換え作物を、除草剤とセットで開発・販売している。遺伝子組み換え作物の種の世界シェアは90%]

今回のBen & Jerry's社の発表は、カリフォルニア州で遺伝子組み換え食品の表示義務化を求める「住民投票事項37」が、住民投票で否決されてから1年以内の動きとなる。「Underground Health」によると、Ben & Jerry's社の親会社であるユニリーバ(Unilever)社は、この法案を抑えるために約50万ドルを使ったとされている。また、この住民投票に対抗するために、モンサント社やチョコレートメーカーThe Hershey Co.などの企業が投じた金額は、総額で4400万ドルに上るとされている。[翻訳注:Ben & Jerry's社は2000年から、ユニリーバ社の傘下になっている。Ben & Jerry's社は2012年1月現在、日本を含む世界27か国の815店舗で事業を展開している]

一方、米国農務省によると、オレゴン州の一般農場で5月下旬、モンサント社が開発した無認可の遺伝子組み換え小麦が見つかった。韓国と日本ではこれを受けて、一部の小麦の輸入を一時停止した。また欧州連合(EU)でも、特定の米国小麦について確認するよう加盟国に勧告している。

[翻訳注:報道によれば、モンサント社は2005年に遺伝子組み換え小麦の試験を打ち切り、販売もしていない。同社はこれまでオレゴンを含む複数の州で遺伝子組み換え小麦の試験栽培を行ってきたが、今回遺伝子組み換え小麦が見つかったオレゴン州北東部では実施していないという。米国農務省の発表の後、日本は米国産「ウェスタン・ホワイト」小麦の輸入を停止した。なお、小麦主産地であるカンザス州の農家は、モンサント社は今回の件で、米国の農家全体に損害を与える重過失を犯したとして、賠償を求める訴訟を起こした]

[Hunter Stuart(English) 日本語版:兵藤説子、合原弘子/ガリレオ]

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