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エドワード・スノーデン氏、機密暴露の理由語る NSAの収集データは970億超

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国家安全保障局(NSA)の内部の様子 | Getty
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アメリカの国家安全保障局(National Security Agency=NSA)によるインターネットや通話記録の監視が発覚した問題で、NSAや中央情報局(Central Intelligence Agency=CIA)で勤務歴のあるエドワード・スノーデン氏が「自分が密告者だ」と名乗り出た。

スノーデン氏は英紙ガーディアンのグレン・グリーンワルド(Glenn Greenwald)記者とユエン・マカスキル(Ewen MacAskill)記者とのインタビューに応じた。主なやり取りは以下のとおり。

■「こんな社会で生きていたくはない」

Q: なぜ国家機密の暴露をしようと思ったのか?
A: NSAは、日常でやり取りされる通信情報のほとんどを傍受できるシステムを築いている。あなたのメールの中身や、あなたの奥さんの通話記録、パスワードクレジットカードの情報まで簡単に手に入る。私がしたことや言ったことのすべてが記録され、それらが盗み取られている。こんな社会で生きていたくはないと思ったからだ。

Q: 情報収集がボストンマラソン事件のようなテロを防ぐという考えもあるが。
A: ボストンの事件はテロではなく「犯罪」であり、テロの脅威を防ぐ手立てはもっと他にある。

Q: あなたがしたことは犯罪だと思うか?
A: 私たちは国家の犯罪行為を嫌というほど見てきたはず。その政府が「犯罪として捜査する」と言うことは、私にとっては「偽善」そのものだ。

Q: これからあなたに何が起こると思うか?
A: 良いことは何一つないと思う。

Q: 報道がされてから1週間が経つが、今の心境は。
A: 国家の違法行為を暴露したことは正しいことだったときっと思ってもらえるはずだ。私に何が起こったとしても、その結果がアメリカを良い方向に導くと信じている。でも、私が故郷・アメリカに再び戻ることはないだろう。

■970億ものデータを収集

スノーデン氏への独占インタビューに成功したガーディアン紙は、入手した国家機密の中から「Boundless Informant」と呼ばれる情報収集ツールの存在を発見したと続報している。

このツールを使うと、世界中のインターネットや電話などの通信記録数が世界地図として表されるという。NSAの監視優先度によって緑やオレンジ、赤色などで国が色分けされている。メールやチャットの内容よりも、どこから発信したのかや誰とコンタクトしたのかなどの「メタデータ」の収集に重きが置かれているという。

ガーディアン紙が入手したBoundless Informantの操作画面を見ると、2013年3月の時点で、NSAは世界中から970億もの機密情報を集めていたようだ。もっとも多くの情報が集められていたのはイランで140億、続いてパキスタンが135億、ヨルダンは127億、エジプトは76億、インドは63億となっている。

アメリカのジェームズ・クラッパー(James Clapper)国家情報長官は今年3月、上院の情報特別委員会で民主党のロン・ワイデン(Ron Wyden)上院議員の質問に以下のように答えた。

ワイデン議員「NSAはアメリカ人の個人情報を集めているのか?」

クラッパー長官「集めてはいません」

■特ダネ記者のツイート

スクープを放ったグリーンワルド記者はツイッターで以下のようにつぶやいた。 「勇気とは伝染するものである」

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