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「10万年後の人類の顔」を予測(画像)

2013年06月11日 23時45分 JST | 更新 2013年06月11日 23時45分 JST

われわれ人類は、未来にどのような姿になるのだろうと思ったことがあるだろうか。科学者がその想像図を公表した。

ワシントン大学メディカルスクール計算ゲノミクスを研究するアラン・クワン博士は、「myvouchercodes.co.uk」のニコレイ・ラム氏と協力して、人類が10万年後にどのような姿になるかを予想したイラストを制作した。

額が大きく広がり、両目は飛び出し、無気力そうにのっぺりした顔立ちをしたこの予想図から判断すると、どうやら我々の子孫の顔立ちは必ずしも魅力的ではないようだ。以下、「2万年後」から順を追って解説していこう。

2万年後の人類

人類の進化に遺伝子工学の手が加わることで、「人間の生態を人間のニーズに合わせて変化させる」ことが可能な社会が実現している。

頭部は、進化によって容積が増えた脳を納められるように大きくなっている。また、遺伝子工学を利用して、外見をより魅力的にし、より高いQOL(生活の質)を保証するための特性を人類自らが選択するようになる。

人々は妊娠する際に、最も美しいとされる特徴を選択するようになる。そのため未来の人々は、「くっきりした輪郭に、まっすぐ伸びた鼻、力強い目つき。黄金比に従い、左右対称も完全な目鼻の配置」を備えた顔になる。

6万年後の人類

クワン博士は、Google社が現在開発中の「Google Glass」のような機器は、「communications lenses」(通信用コンタクトレンズ)のような機器に取って代わられると予測し、次のように述べている。

「コンタクトレンズや、耳の上部に埋め込む小型の骨伝導機器が連携して機能する。ナノチップを内蔵した骨伝導機器は、外部の機器と通信し、コミュニケーションや娯楽を目的として利用される」

10万年後の人類

クワン博士は、10万年後までには人類は地球外にも移住するようになると仮定した上で、人類は、「地球よりも太陽から離れた居住地での薄暗い環境に適応して」、現在よりも大きな眼球を持つようになると予測する。

おそらく最も驚くべきことは、「宇宙線の影響から目を保護するために」、第三眼瞼で横向きのまばたきができるようになる点だろう(第三眼瞼は、鳥や爬虫類がまばたきするとき、目の内側から瞬間的に出てくる「瞬膜」のこと。哺乳類では瞬膜が痕跡器官となっている種も多い。ヒトの目頭にある「半月ひだ」は、瞬膜の痕跡器官と考えられている)。

さらに肌の色は、より黒くなるという。これは、「地球のオゾン層の外側で受けることになる大量の有害な紫外線の影響を軽減するため」だ。

クワン博士はまた、未来の人類は、「現在国際宇宙ステーション(ISS)で活動する宇宙飛行士たちの視力に障害をもたらしているような低(微小)重力環境の影響を軽減するため、まぶたが厚くなるか、眉弓(眉の付近)が盛り上がるようになる」とも述べている。

※「HealthDay News」の記事によると、ISSに長期滞在した宇宙飛行士の一部には視力の変化が見られるという。テキサス大学医学部の研究者によると、生涯に合計30日を超えて微小重力に曝露した宇宙飛行士のうち33%に、視神経を囲む脳脊髄液腔の膨張がみられたほか、22%に眼球後部の扁平化、15%に視神経の膨隆、11%に脳下垂体およびその脳への接続の変化がみられたという。微小重力によって頭蓋の内圧が高まり、視神経と眼球の接合部に腫脹が生じたのではないかという仮説もある。

[(English) 日本語版:丸山佳伸、合原弘子/ガリレオ]