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なぜ日本共産党は都議選で躍進したのか?

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SHIIKAZUO
東京都議会議員選挙が告示され、立候補予定者の応援演説をする共産党の志位和夫委員長=14日午後、東京都世田谷区 | 時事通信社
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6月23日に投開票された東京都議会選挙で、人々を驚かせたのは日本共産党だ。前回の2009年の8人の倍以上となる17人が当選。わずか15議席に終わった民主党を抜いて都議会第3党となった。7月の参院選を控えて意外な躍進を遂げた。

投票率43.5%と戦後2番目の低さとなる中で、組織票の強さが出たのは確実だが、それだけでは説明しきれない。一体、どうして共産党がここまで議席を伸ばしたのだろうか。マスコミ報道やネットでは、さまざまな意見が出ている。

■候補者過多で当選ラインが下がった

ハフィントンポストのブロガーである東京大学准教授の菅原琢さんは「2013年東京都議選の簡単なデータ分析」という記事の中で「共産党の相対得票率は1ポイントしか上がってない」と指摘。その上で、次のように述べている。

わずかな得票率の増加で共産党が議席を倍増させることができたのは、自公以外は候補者過多で乱戦になり、当選ラインが下がったためである。今回共産党は、17人中8人の候補が最下位で当選している。維新の会やみんなの党が多数の候補を擁立し、民主党候補から票を奪い、共産党が相対的に浮上したというのが基本的な説明になるだろう。

■貧困層への援助が支持を集めた

「食うや食わずやの生活をしている人をサポートしている印象がある」。同じくハフィントンポストのブロガーのRootport氏は「都議会選挙の結果と『中間共同体』のちから」の記事の中で、共産党が貧困層へのサポートによって、支持を集めたのではないかと分析。次のように書いている。

今回の都議会選挙で共産党が議席数を伸ばしたのは、組織的な援助・サポートによって「中間共同体的な何か」を作ることができていたからではないだろうか。反面、惨敗を喫した他の党は、そういう「何か」を構築できていなかった。「あのとき世話になったから」という感覚を有権者に持たせることができず、集票できなかったのだろう。

■「唯一の野党」の主張が効果的だった?

一方、日本共産党は「たしかな野党」をキャッチフレーズにしていたことからも分かるように、極めて野党色が強い政党だ。それが支持を集めた原因では?と分析する見方もある。NEWSポストセブンでは、「全国紙の政治記者」のコメントとして次のように書いている。

「景気回復の実感が持てない有権者は、自民・公明以外の候補者を支持したかった。でも、消費税もTPPも原発も、ゆくゆくは国民の生活に直結する問題に玉虫色の政策しか出せない民主党や、内紛劇を抱える日本維新の会も頼りない。そこで、唯一の野党を掲げてその他すべての党をオール与党に位置付けた共産の“庶民の味方”的な図式は注目されやすかった」
(「都議選で野党第一党へ躍進した共産党は参院選でも勝てるのか」より )

【※】このように様々な意見が出ていますが、読者の皆様は都議選での共産党の躍進は何が原因だと考えますか?コメント欄にご意見をお寄せください。

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