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JR東日本、Suica利用データ提供について謝罪 希望者は提供データから除外も

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JR EAST
時事通信社
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JR東日本は25日、Suicaの利用データをマーケティング目的で日立に提供する件について、詳細を発表。プライバシー面で事前の説明が足りなかったことなどの批判を受け、「大変なご心配をおかけした」と謝罪した。Suicaのユーザーは希望すれば、他社に提供するデータから自分の分を除外できる。自分のSuicaの番号を jogaiyobo@jreast.co.jp へメール、または03−5334−1655に電話して入力すればよい。

JR東日本が日立に提供していたデータは、乗降駅、利用日時、利用額、年齢、性別など。日立はこれらをいわゆる「ビッグデータ」として分析し、出店計画や広告宣伝などマーケティング支援サービスとして、さらに別企業に販売するサービスを7月1日から提供していた。

新たなサービスは、駅利用者の性別年代構成のほか、利用目的や滞在時間、乗降時間帯などを収集し、それぞれのデータに分析を加えた月1回のリポートを販売する。



スイカ利用時に記録される乗降履歴や利用時間、定期券の区間など個人情報を含まない情報をJR東日本から提供を受け、日立のビッグデータ技術で解析する。10カ所の駅データ提供を1年間契約した場合の最低構成価格は500万円。



(MSN産経ニュース「日立が「スイカ」履歴を元にマーケティング情報販売 ビッグデータ分析で」より 2013/06/27 16:11)

提供データには名前や連絡先など直接個人を特定できる情報は含まれていないが、ユーザーに十分な事前説明がないまま他社に提供したため、「気持ち悪い」といった批判を受けていた。

JR東日本が、IC乗車券Suica(スイカ)の利用者に事前説明しないまま、乗車履歴などのデータを日立製作所に販売していたことが18日、JR東への取材で分かった。「名前や住所を匿名化しており、個人が特定される恐れがないため」としている。



個人情報保護法は、第三者に個人情報を提供する場合、利用者の同意を義務付けている。JR東は「個人情報に当たらない」との見解だが、国土交通省は「違法でなくても、利用者が不安に思う可能性がある。JR東の今後の対応などを確認したい」としており、プライバシー保護の面で論議を呼びそうだ。



(MSN産経ニュース「Suica乗車履歴、事前説明せず外部販売 JR東「匿名化で個人特定恐れなし」と説明」より 2013/07/18 21:10)

セキュリティの専門家の高木浩光さんも方法が適正なだけでなく、ユーザーの理解が重要との意見をTwitterで表明している。

こうした批判を受け、JR東日本はプライバシー対策の詳細を発表することになった。他社に提供する理由、提供するデータ、プライバシーの懸念についてなど、Q&A形式で説明している。PDFファイルで配布されているため、ここでは一部を抜粋する。

1. JR東日本はなぜ Suica に関するデータを社外に提供しているのですか

Suica に関するデータを社外に提供することによって、各駅の特性に合わせたマーケティング情報が提供され、サービス品質の向上と地域や駅、沿線のさらなる活性化が図られることを期待しています。



2. JR東日本ではどのようなデータを社外に提供しているのですか

当社では、Suica の鉄道でのご利用データのうち、乗降駅、利用日時、鉄道利用額、生年月(日は除く)、性別及び SuicaID 番号※を他の形式に変換した識別番号からなるデータを統計分析用に提供しています。

当社からの提供先では、データを統計的に分析し、駅の利用状況の分析データをさまざまな分類でまとめた分析リポートを作成し活用しています。

なお、当社が提供しているデータには、氏名や連絡先など個人が特定できる情報は含まれておりません。

※SuicaID 番号とは、当社が発行する Suica に割り振られた固有の番号です。



3. 統計的に分析するとは、例えばどのようなことですか

例えば、平日にご利用される男性のお客さまが一日当たり平均して何千人いらっしゃるか、といった分析を行っています。



4. 全ての Suica が対象となるのですか

当社発行の Suica(モバイル Suica も含みます)が対象となります。東京モノレール、東京臨海高速鉄道が発行する Suica は対象ではありません。



5. 個人のプライバシーが明らかになることはありませんか

法令の趣旨にのっとりプライバシーには最大限配慮して、以下のような措置を講じることで、個人を特定することが出来ないようにしておりますので、ご安心下さい。・当社から統計分析用に提供した個別の Suica に関するデータには、氏名や連絡先、実際の SuicaID 番号は含まれておりません。

・特定の Suica のデータを長期にわたって追跡できないようにしております。

・提供先で他のデータと紐づけたり、目的以外の利用ができないよう契約で厳格に禁止しています。

・作成された分析リポートは、データを統計的に処理した結果をまとめたものです。

・個人の行動を特定できないよう、集計結果が少ない場合の数値表示やグラフ化は行っておりません。

Suica に関するデータの社外への提供については、約款等への記載や個別の許諾はいただいておりませんが、上記のように法令の趣旨にのっとりお客さまのプライバシーに配慮して取り扱っております。



6. 誰でもデータを入手できるのですか。

個人へのデータ提供は行っておりません。

データ提供にあたっては、プライバシーに配慮した契約を締結することといたしております。



7. 私の Suica に関するデータの社外への提供をやめてもらいたいのですが

ご要望のお客さまには、お持ちの Suica に関するデータを社外への提供分から除外いたします。

2013 年 7 月 26 日からご要望の受付を開始することとし、原則としてご連絡をいただいた日の翌月以降のデータの提供から除外いたします。

なお、2013 年 9 月 25 日までにご要望があった場合は、既に提供された過去のデータにつきましても除外したものに差し替えます。

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