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ノーベル物理学賞にヒッグス氏ら ヒッグス粒子の存在を予想

2013年10月08日 20時39分 JST | 更新 2013年10月08日 21時00分 JST
Getty
EDINBURGH, SCOTLAND - NOVEMBER 16: Professor Peter Higgs, poses for photographs in front of a statue of James Watt after receiving an honorary degree of doctor of science, from Heriot-Watt University on November 16, 2012 in Edinburgh, Scotland. Professor Peter Higgs, the scientist who postulated and gave his name to the recently discovered Higgs boson, the so called god particle, received the degree in recognition of his pioneering and greatly influential contribution to physics.(Photo by Jeff J Mitchell/Getty Images)

スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2013年のノーベル物理学賞をイギリス・エディンバラ大学名誉教授のピーター・ヒッグス氏(84)とベルギー・ブリュッセル自由大学名誉教授のフランソワ・アングレール氏(80)に贈ると発表した。ヒッグス氏はすべての物質に質量を与えたとされる「ヒッグス粒子」を予想し、アングレール氏が素粒子が質量を持つしくみを解明した。2人は事前予測でもノーベル物理学賞の最有力候補にあがっていた。

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ヒッグス粒子は1964年にヒッグス氏がその存在を提唱。137億年前のビッグバン以降、物質に質量を与えたとされている。物理学の標準理論を構成する最後のピースとも言われている(朝日新聞デジタル「ヒッグス粒子発見か、確定にはさらなる分析必要」2012/7/4)。

ヒッグス粒子は素粒子物理学の基礎となる「標準理論」の中で唯一見つかっていなかった素粒子だ。宇宙がいかにして現在の姿に至ったかを解明する意味がある。

ヒッグス粒子は、137億年前の「ビッグバン」によって宇宙が誕生した直後に、光速で飛び回る素粒子に対して水あめのように作用して、動きにくくしたと考えられている。この「動きにくさ」こそ、質量を持ったことを意味する。

宇宙はその後、少しずつ温度を下げ、動きにくくなった素粒子はやがて相互に結びつき、陽子や中性子を形成。それらは原子や分子を形作り、物質やわれわれ人間、それらすべてを含む今の宇宙になったとされる。
(「ヒッグス粒子か、発見 万物の重さの起源 国際チーム発表」)

NHKニュースによると、ヒッグス氏らの予測後、半世紀近くたってもヒッグス粒子は発見されなかった。しかし、2012年7月、日本を含めた国際的な研究グループが巨大な加速器を使った実験で発見した。

賞金800万スウェーデン・クローナ(約1億2000万円)は、2人で分ける。

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