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今も人々に使われている古代遺跡5選

2013年10月28日 16時43分 JST

以下に挙げる5カ所の古代遺跡は現在も、建設当初とほぼ同じ機能を果たしている。建てられたのはすべて、近代よりはるか昔のことだ。

世界最古で現役のビール醸造所

ミュンヘン空港近くにあるフライジングという街には、ヴァイエンシュテファン醸造所がある。世界最古で現役のビール醸造所だ。

公式サイトによると、フライジングには、725年にベネディクト派の修道院が建設され、ホップも栽培していた。955年には遊牧民フン族の侵入を受けて破壊されたが、1040年には、修道院によって醸造所が再建された。

近年この宗教施設はバイエルン州立のビール研究所へと姿を変えたが、ヴァイエンシュテファン醸造所は今でも、世界最古の現役醸造所として操業を続けている。

2000年前から存在する石の橋

イタリア、エミリア=ロマーニャ州のリミニにあるティベリウス橋(リンク先には、GoogleEarthの衛星画像が表示されている)。

ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスが、その統治時代に、マッキア川を渡るために建設を命じ、ティベリウス帝時代の西暦21年に完成した橋だ。

現在では観光客たちが、(少々高すぎる)ジェラートを手にしながら、古代ローマ市民の足跡をたどっている。夜にはこの古代の石橋は紫色の光にライトアップされ、人々から感嘆の声が上がる。

ローマ時代の浴場

アルジェリアのケンシュラにあるローマ時代の浴場

1世紀にローマ人が、温かいお湯の中で歩いたりしながらおしゃべりをする公共の場所として、この建造物を作った。2000年経った今も、雰囲気は変わっていない。ただし、今はトーガ(古代ローマ市民が外出時に着用したゆったりとした上着)やトゥニカ(下着)の代わりに水泳パンツが使われている。

6世紀からある図書館

エジプト、シナイ山の麓にある聖カタリナ修道院の図書館。

この小さなギリシャ正教の修道院は、6世紀から存在している。その図書館には今でも、研究者たちが、バチカン市以外では最大規模の古代文献コレクションを読むために訪れる。

政治的に不安定な現在、図書館長のジャスティン神父が先頭に立って、180万ページに及ぶ文献をすべてデジタル化するプロジェクトが推進されている。

紀元前349年に建てられた競技場

ギリシャ、アテネにある競技場「パナシナイコスタジアム」。

紀元前329年に建築され、紀元前250年に改築、紀元前131年には大理石によって再建されたとされる。イエス・キリストの時代には、女神アテナを称えるパンアテナイア祭で、裸同然のアスリートたちが、レスリングや、一人乗り軽二輪戦車レースを競っていたはずだ。

1896年には、改修されたこのスタジアムで第1回近代オリンピックが開催された(紀元140年の段階で収容人数は5万人だったが。それをさらに拡張して8万人が収容できるようにした)。その約100年後には、ブラックサバス(1970年代の代表的ヘビーメタル・ロックバンド)が満員のスタジアムで演奏した。現在、特別なイベントがないときは、一般アスリートもトラックを走ることができる。

古代オリンピックにならい、トラック(1周330m)の直線が極端に長く、コーナーはヘアピンカーブとなっている。画像はWikimedia Commons

[(English) 日本語版:松田貴美子、合原弘子/ガリレオ]

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