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ウクライナ衝突、死者75人に EU、ロシアが調停急ぐ

2014年02月21日 15時41分 JST | 更新 2014年02月21日 16時59分 JST

反政権派と治安部隊の衝突で多数の死傷者が出ているウクライナで2月20日、首都キエフ中心部の独立広場を占拠した市民と警官隊との戦闘が再開し、ロイターが同国保健省の話として伝えたところ、衝突による死者が18日以降で75人にのぼったと発表した。20日だけで47人が死亡した計算となる。

反政権派が20日に治安部隊から奪回した独立広場では、約3時間にわたり激しい戦闘が続き、20人を超える市民の遺体が広場に放置されている。

一方、広場に近い施設では、ドイツ、フランス、ポーランドの外相から成る欧州連合(EU)代表団が、ヤヌコビッチ大統領と野党勢力と交渉を続けている。

(ロイター「ウクライナ首都での衝突の死者75人に、EUは制裁決定」より 2014/02/21 11:48)

ヤヌコビッチ大統領は19日夜、野党指導者らと「休戦」で合意したばかりだった。しかし20日朝から国会に反政権派が乱入するなど市内各所に混乱が拡大している。朝日デジタルは次のように生々しく報じている。

20日の衝突は独立広場周辺と国会、大統領府近辺などで起きた。広場では同日、首に銃弾を受けた男性が担架で運ばれるのを朝日新聞記者が目撃。近くの聖堂に運ばれた12人の遺体を確認した。狙撃手が反政権派を狙い撃ちしている。

広場では朝から市民が、バリケードに迫る警官隊に火炎瓶や投石で対抗。広場から数百メートルの国会では、反政権派が警官隊を押しのけて乱入したため、議員らが避難した。

(朝日新聞デジタル「ウクライナ「休戦」合意後も戦闘 死者30人以上」より 2014/02/21 01:12)

ウクライナでは、ロシアとの関係を強めるヤヌコビッチ大統領が2013年11月、ロシアからの圧力に屈し、ヨーロッパ連合(EU)との協定締結を見送ったことが引き金となり、野党勢力が退陣を求めて抗議デモを続けている。

■鎮静化求める動き

国際社会からは、事態を鎮静化させるよう求める動きが強まっている。

ヤヌコビッチ大統領は20日を「服喪の日」にすると決め、親欧州連合(EU)派と親ロシア派に割れた国民が悲劇を乗り越えて和解するよう要請していた。停戦が事実上崩壊したことを受け、野党指導者のビタリ・クリチコ氏は「流血を回避する唯一の手段は政権退陣だ」と訴えた。

20日にはフランスのファビウス外相、ドイツのシュタインマイヤー外相、ポーランドのシコルスキ外相がキエフを訪れ、ヤヌコビッチ大統領と6時間近く会談した。欧米諸国は政権への制裁に乗り出す構えだが、ロシアは過激化するデモ隊に肩入れする欧米側を批判している。

(時事ドットコム「ウクライナ衝突犠牲者67人、停戦守られず=デモ隊議会侵入-野党、政権退陣求める」より 2014/02/21 01:54)

ロシアのプーチン政権が特使として派遣したルキン人権問題代表も、21日未明にキエフの大統領府に入ったという。

■EUは制裁を決定

事態を受け、アメリカは制裁を検討、EUは制裁を決定した。

アメリカのバイデン副大統領は20日、ヤヌコービッチ大統領と電話で会談し、直ちに治安当局を撤収させるよう求めるとともに、制裁措置を検討していることを伝えました。

このほか、EUも、デモ隊の弾圧に関わった政権幹部などを対象にEU域内にある資産の凍結を決めるなど、国際社会からは事態を鎮静化させるよう求める動きが強まっています。

(NHKニュース「ウクライナ衝突 鎮静化求める動き」より 2014/02/21 12:26)

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