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韓国旅客船沈没、船長は「乗客のふり」をして真っ先に脱出か

2014年04月19日 18時40分 JST | 更新 2014年04月19日 18時40分 JST

韓国の大型旅客船・セウォル号の沈没事故で、乗客らの適切な避難措置をとらずに脱出したなどとして捜査当局に逮捕されたイ・ジュンソク船長に、韓国国民の怒りがむけられている。イ船長が、乗客のふりをして真っ先に船から脱出したと、報道されたためだ。

聯合ニュース系列のテレビ局「ニュースY」が撮影した映像には、16日午前11時15分ごろ珍島に到着した最初の救助船に、イ・ジュンソク船長が写っていた。ニュースYは、「22歳のアルバイト乗務員が、乗客を先に助けようとして命を落とす一方で、船長は最初に陸地に上がっていた」と批判。自分が「船長」という事実を隠したと手厳しく報道した。

朝鮮日報はこの報道について、他の救助者がみずに濡れ毛布をかぶっているのに対し、イ船長は水に濡れていない状態だと分析。事故現場について説明したり、救助された乗客を助ける姿もなかったと伝えている。

■船長「避難命令は出した」

聯合ニュースによると、イ船長ら船員3人は4月19日、報道陣に「乗客への避難命令は出した」と主張した。

沈没事故では、船員が乗客に「船に残れ」と船内放送で繰り返し呼びかけた一方、船長が乗客を残して船を脱出していた疑いが指摘されていた。

裁判所の令状審査後に報道陣の前に姿を現した船長は「避難命令は出した。『船室内で待機せよ』という案内放送は、その時点で救助船がまだ来ていなかったからだ」と主張した。

船員法違反などの容疑については「認める部分もある。国民の皆様とご遺族に心からお詫びしたい」と話した。

聯合ニュースによると、19日午後6時現在、確認された死者は30人、行方不明者は272人。

【韓国旅客船沈没事故】

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