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糖尿病は薬局で早期発見 足立区から始まった新たな取り組み

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(画像はイメージです) | Mark Hatfield via Getty Images
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厚生労働省が2013年に発表した推計によると、全国の糖尿病患者は約950万人で、糖尿病予備群は約1100万人にものぼる。糖尿病は初期初期患者は自覚症状が乏しく、血液検査をしないと気がつかないことが多いという。

糖尿病の早期発見につなげてもらおうと、東京都足立区と徳島県内の薬局20店舗で、糖尿病の治療を受けていない人を対象に、簡易検査を無料で受けられる取り組みが行われている。病院などの医療機関でしか受けられなかった血液検査を薬局で、しかも短時間に行えるようにすることで、糖尿病検査へのハードルを低くするのが狙いだ。

糖尿病診断アクセス革命」という名前のこのプロジェクトは、2010年に筑波大学の矢作直也准教授が、足立区の薬剤師会や医師会に働きかけたのがきっかけだという。

検査方法は、自分で指先から1000の1ミリリットルの血液を採取し検査装置に入れるだけだ。約6分後には「Hb(ヘモグロビン)A1c」の値が出る。厚生労働省の国民健康・栄養調査では6.0%以上は「糖尿病予備群」、6.5%以上は「糖尿病が強く疑われる」としている。数値が高ければ医療機関で検査を受ける必要がある。

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指先採血でHbA1cの数値を測定できる「A1c GEAR S

この取り組みについて紹介した朝日新聞デジタルは、足立区から始まった理由について、以下のように説明している。

なぜ足立区なのか? 実は東京都内の自治体の中で国民健康保険に加入する75歳未満の糖尿病患者数が08~12年の5年連続で最多なのだ。10年10月、あやせ薬局など10店で簡易検査が導入された。

次に白羽の矢が立ったのが、糖尿病による死亡率が09~13年の5年連続で全国1位の徳島県。12年10月から薬局10店で実施されている。

(朝日新聞デジタル「薬局でカンタン糖尿病検査 指先チクッ、6分で結果」より 2014/05/24 18:14)

これまで足立区と徳島県で約3000人が検査を受け、糖尿病が強く疑われる人が12%、糖尿病の可能性が否定できない人が16%にのぼった。

薬局等での自己採血検査は法的位置づけが不明確で、「糖尿病診断アクセス革命」など一部の研究用途にとどまっていたが、4月1日より、臨床検査技師法に基づく告示の改正が公布され、登録なしで薬局などで簡易検査ができるようになった。今後さらに普及が進むことが期待される。

簡易検査を受けられる薬局は、プロジェクトのホームページで確認できる。

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