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「幻のラジオ体操第三」とは? 東近江市で再現、市役所でも導入

2014年06月03日 20時19分 JST | 更新 2014年06月03日 20時27分 JST
龍谷大学

滋賀県の東近江市では、市民の健康づくりのため、「幻のラジオ体操」と呼ばれている「ラジオ体操第三」の普及活動が行われている。6月2日には市役所で、この体操を昼休みの運動に導入したという。NHKニュースが報じた。

東近江市では、ラジオ体操第三を去年から、市民の健康作りの講座などで活用していて、2日からは、市役所の昼休みの庁内放送をこれまでのラジオ体操第一から第三に変更することにしました。(中略)

 

職員たちは、複雑な動きに戸惑いながらも音楽にあわせて体を動かし、汗を流していました。参加した女性職員は、「休憩後の目覚ましになるし午後の業務にも集中できます。手順を覚えてこれからも続けていきたいです」と話していました。

 

(NHKニュース「昼休みに幻のラジオ体操第三」より 2014/06/02 21:35 )

ラジオ体操第三は、1946年(昭和21年)から1年半あまりしか放送されなかったため「幻のラジオ体操」と呼ばれている。東近江市のホームページによると、ラジオ体操第三は、第一、第二に比べるとテンポが速く、手を伸ばしたりジャンプするなどの動きがダイナミックな点が特徴だが、複雑な動きを映像なしでラジオで伝えることが難しかったため、短期間で放送が終了したという。

龍谷大学の安西将也教授(公衆衛生学)と井上辰樹教授(運動生理学)らが、当時の音源や資料を手がかりにして、この体操の全貌を明らかにした。安西教授によると、この体操は「一度では覚えきれず、かといって難しすぎない。ほどよい程度の運動」であるとされる。複雑な動きと適度な負荷が、うつなどの精神疾患の予防に期待できるという。

具体的には次のような動きがある。

皆さんご存知のラジオ体操の中に、手を肩上、肩降ろすという動作がありますが、それの上級編で横、肩、上、肩、前、肩、横、降ろすというものがあります。

動きも速めで足の動作もあるのでとても難しいのですが、難しい分できるととても達成感があります。

 

(東おうみフィールドステーション「マスターして友だちに自慢しよう!幻のラジオ体操第三指導者講習会 」より 2014/06/03)

東近江市では市民の健康づくりとして、この体操の普及を進めており、体験教室なども開いている。体験教室に参加した参加者からは、「複雑で一度目はついていけなかった。でも、体だけでなく頭も働かせるので楽しい」などの感想が出ていたという。市では今後、この体操が健康へ与える影響を調査する予定だ。

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