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韓国・朴槿恵大統領、さらに窮地に 「植民地支配は神の意思」発言の首相候補が辞退

2014年06月24日 00時49分 JST | 更新 2014年06月24日 00時49分 JST
EPA時事

「日本の植民地支配は神の意思」などと発言したことに韓国内で批判が相次いでいた次期首相候補の文昌克(ムンチャングク)氏が6月24日、記者会見を開き、首相候補を辞退した。

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セウォル号の沈没事故で政府の事後対応の責任を取って辞任した首相の後任として、朴槿恵(パククネ)大統領が指名した候補が2人続けて辞退したことになり、朴大統領は大きな痛手を負った。文氏の問題で、下降気味だった朴大統領の支持率はさらに低下しており、政権運営はより一層、困難を極めるものとなりそうだ。

文氏は24日の記者会見で「指名後に、国家がさらに深刻な対立と分裂に陥り、朴大統領の今後の国政運営の障害になるのではないかと心配した」と、辞退理由を話した。

文氏は大手全国紙・中央日報の主筆から6月10日に首相指名を受けたが、2011年に教会で「神はなぜ、この国を日本の植民地にしたのか。神の意思があったからだ。君たちは李朝500年を空しく過ごしてきた民族だ。君たちは試練が必要だ」と発言していたことなどが報道され、大きな非難を浴びていた。

民間の世論調査機関「韓国ギャラップ」が6月17~19日に実施した調査によると、セウォル号事故後に低下していた朴大統領の支持率は、文氏の首相候補指名後にさらに低下。支持43%に対し不支持48%と、就任後初めて不支持が上回っていた。

yonhap

不支持の理由で最も多かったのは「人事を間違う/検証されない人事登用」の39%。同時に実施された「文氏は首相候補にふさわしいか」との質問にも「ふさわしくない」と64%が答え、「ふさわしい」はわずか9%だった。ふさわしくない理由は「過去の発言、歴史観」が52%を占め、多くの韓国人が過去の植民地支配について文氏の発言を親日的ととらえ、心情的に受け入れなかったことがうかがえる。

7月30日には少なくとも12カ所で国会議員の補選も予定されており、野党は攻勢を強めている。補選の結果次第では、朴大統領はさらに窮地に追い込まれかねない。

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