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黒人少年射殺、マイケル・ブラウンさんが殺されたアメリカ・ファーガソンで暴動再燃

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FERGUSON
FERGUSON, MO - AUGUST 15: Demonstrators taunt police during a protest over the shooting death of Michael Williams on August 15, 2014 in Ferguson, Missouri, Police shot pepper spray, smoke, gas and flash grenades at protestors before retreating. Several businesses were looted as the county police sat nearby with armored personnel carriers (APC). Violent outbreaks have taken place in Ferguson since the shooting death of Brown by a Ferguson police officer on August 9. (Photo by Scott Olson/Getty | Scott Olson via Getty Images
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アメリカ中西部のミズーリ州セントルイス郡ファーガソンで8月9日に、黒人少年マイケル・ブラウンさん(18)が丸腰であるにもかかわらず郡の警察官に射殺された事件で、ファーガソン警察署は15日、ブラウンさんがコンビニエンスストアで窃盗をはたらいたとみられる防犯カメラ映像を公開した。ジャーナリストや専門家からはブラウンさんのイメージをおとしめるために公開したのではないかと一斉に批判している。ハフポストUS版が報じた。

CNNは16日、アメリカ司法省が今週初めにこの防犯カメラ映像の存在を知り、ファーガソン警察に対して公開しないように求めていたことを報じた。CNNによると、司法省はファーガソンで現在も続く抗議デモから起きた暴動に拍車をかける事態にならないか懸念を深めている。

eric holder
アメリカ司法省のエリック・ホルダー司法長官

15日夜、ファーガソンでは警官が抗議デモの群衆に催涙ガスを噴射したことから暴動に発展し、セントルイス郡全体で商店への襲撃が相次いだ。

ファーガソン警察は14日までは防犯カメラ映像の公開を控えていたが、15日に司法省の要請に反する形で公開に踏み切った。この窃盗容疑は、ブラウンさんの射殺とは関連性がなく、射殺した警官ダレン・ウィルソン氏(28)は、窃盗容疑を知らずにブラウンさんを撃ったという。

michael brown robbery
ファーガソン警察が公開した防犯カメラの画像

ファーガソン警察のトム・ジャクソン署長は15日、取材陣に対し、防犯カメラ映像を公開した理由について「メディアからの要望があった」と説明したが、それ以上の言及は避けた。

■ ファーガソンでは暴動が再燃

抗議デモが繰り広げられているファーガソンでは、15日は比較的平静さを取り戻していたが、16日朝になって暴動が再燃した。ブラウンさんの防犯カメラ映像の公開や、デモ隊に警官が催涙ガスを噴射したことが引き金となった。複数の商店から商品が略奪されたという報告があり、一方では抗議デモ参加者が店を略奪から守るために警備にあたっている

ミズーリ州ハイウェイパトロールのロン・ジョンソン隊長は、抗議デモ参加者が石や周囲の物を投げ始め、警官が催涙ガスを噴射したことから暴動がエスカレートしたが、まだ逮捕者は出ていないと述べた。火炎瓶が酒店を直撃して火災が発生したと、ハフポストUS版のクリスティーヌ・コネッタ記者が現場から報じている

催涙ガスを噴射して暴動を引き起こした警官隊は暴動現場付近のフロリッサン通りとファーガソン通りにいたが、十数メートルしか離れていない略奪の現場に駆けつけることは一度もなかった。コネッタ記者によると16日深夜0時から4時にかけて、自警団を任された地元住民たちが、略奪者が店から商品を持ちだそうとするところを阻止しようとしていたという。

酒店の前にいた警官隊と抗議デモの集団が睨み合っていた時、突然暴動が再びヒートアップした。

警官隊が戻ってきた。「こちらは警察です。速やかに解散しなさい」。デモ集団は「くたばれ警察!」と叫んでいる。

催涙ガスと照明弾が投下されているところの写真。

催涙ガスが噴射された後、警官隊は装甲車と防弾チョッキを身につけてデモ集団を統制するため現場に戻ってきた。

暴動を引き起こした警官隊が装甲車で現場に近づいてきた。

警官隊とデモ集団の衝突後、略奪者が商店街を襲撃し始めた。

マイケル・ブラウンがタバコを盗んだとされるファーガソンのコンビニエンスストアで略奪が始まった模様。

誰かが「ビューティ・サプライ・ストア」のウィンドウを蹴破っている。

無線ショップが略奪されている。

略奪された無線ショップの現場。

ファーガソン・マーケット&リカーはこの状態。他に良い言い方が見つからないが、略奪されている。

マーカス・ディパオラのカメラが捉えた映像:略奪者が大型チェーンソーを持ちだしている。

破られたウィンドウ。

しかし、商店街をうろつく略奪者から店を守るデモ集団の人間も現れた。

若い男性が略奪者から店を守っている理由を報道陣に説明している。

ファーガソン・マーケットを守っている地域住民のメンバー。

襲撃されたビューティ・サプライ・ショップをガードしている若者たち。

16日早朝、地域住民のメンバーが、略奪者たちが襲撃した店の後片付けに現れた。セントルイスの放送局KMOVによると、商店主たちは地域住民たちに感謝の気持ちを伝えているという。

地域住民のメンバーがこんなに早い時間から後片付けの手伝いをしていることに驚く。

コンビニエンスストアは最もひどい損害を受けたようだ。また、店内の商品のほとんどが持ちだされたとKMOVが報じている。

■マイケル・ブラウンさん射殺事件とは

マイケル・ブラウンさんは9日、友人とファーガソンの通りを歩いていたところ、警官と出くわした。ブランさんと一緒にいた友人のドリアン・ジョンソンさんは警官がブラウンさんに突っかかっていき、逃げようとしたブラウンさんを射殺したと述べている。ファーガソン警察は、ブラウンさんが警官を襲ったと主張し、13日には、警官が口論に巻き込まれてケガをしたと述べていた。複数の目撃者によると、警官が銃撃した時、ブラウンさんは両手を上げていたという。

ファーガソン警察は、ブラウンさんがコンビニエンスストアでタバコを盗んだとされる防犯カメラ映像を公開した。ブラウンさんを射殺したダレン・ウィルソン氏は、銃撃した時にはブラウンさんの窃盗容疑については知らなかった。ブラウンさんの遺族の弁護士は、関心をそらすため「ブラウンさんのイメージをおとしめる」狙いがあるとして非難した

■ ミズーリ州知事、非常事態宣言を発令

ミズーリ州のジェイ・ニクソン知事は16日の会見で非常事態宣言を発令し、ファーガソンに外出禁止令が出された。

ミズーリ州のハイウェイパトロールのロナルド・ジョンソン隊長は同じ会見で、外出禁止は16日深夜0時から早朝5時にかけて行われると述べた。

会見が行われている最中、地域住民の怒号が飛び交う中、ジョンソン氏は「今、私たちが行っていることは、決して私たちが望んでいることではない」と述べた。

ジョンソン氏は外出禁止を徹底させる目的で装甲車や催涙ガスは使用しないことを明らかにした。16日朝にデモ隊に向けて催涙ガスが使われたことを認めたが、治安部隊に使用命令を下していない、と述べている。

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ミズーリ州ファーガソンで黒人少年射殺
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