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中国、ウイグル族とテロリストを同一視するポスターを掲載

2014年11月29日 21時26分 JST | 更新 2014年11月29日 22時31分 JST
Liuzhou Laowai

中国の広西チワン族自治区で、ウイグル族のイスラム教徒をテロリストと同一視するポスターが数カ月前から掲示されている。テロリストの特徴が偏向して描かれているアニメ風のポスターで、市民がウイグル族に対して悪い印象を持つ懸念がある。11月27日、フランスの国際ニュース専門チャンネルのFrance24が報じた。

このポスターは、現地の柳州市に住むブロガー、Liuzhou Laowaiさんによって撮影されたとされる。複数のデザインのポスターが存在するが、テロリストは高い鼻にくせ毛、そして髭という風貌で描写されている。テロリストを助けることは犯罪だと書かれているものや、テロリストを見かけたら110番通報するよう、市民に呼びかけているものもある。

Laowaiさんはこのポスターについて、「少数派を認めないステレオタイプの市民を生み出すことを助長する」と指摘。このポスターは人種差別だと避難した。

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「テロリストの国外逃亡を助けることは犯罪です」

ウイグル人は中国北部に住み、大部分がスンニ派のイスラム教徒だ。これに対してチワン族はベトナムと国境を接する南方に住み、土地の自然を崇拝している。

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中国政府はチワン族に対しては宗教保護を認める一方、中国からの独立を目指すウイグル族に対しては抑圧を強めている

中国の政策に絶望したウイグル族は、南方から国境を超えて海外に逃れる事態となっており、4月にはウイグル族16人が広西チワン族自治区の国境検問所で国境警備隊に捕まったあと、逃亡をはかって銃を乱射するという事件が起きていた。そのため、今回指摘されているポスターは、ウイグル人の国外脱出に手を貸さないように、中国政府がウイグル人をテロリストと位置づけて市民に協力を求めたものとみられる。

しかし、少数民族を抑圧するために、テロ行為と結びつけて取り締まる中国政府を、非難する国際団体もある。人権団体のアムネスティ·インターナショナルは9月、ムスリムが行なう宗教儀式を禁じた中国政府を、次のように非難した

「新疆ウイグル自治区のいくつもの政府サイトが、ラマダンの宗教行事で学生の断食を禁止したり、共産党員や公務員は無神論者であることを順守しなくてはいけないと主張したりすることは、多大な圧力だ」

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「テロリズムは全人類の敵である」

この記事はハフポストチュニジア版に掲載されたものを翻訳し、ハフポスト日本版が加筆しました。

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