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韓国で路面電車が半世紀ぶりに復活か

2014年12月06日 02時01分 JST | 更新 2016年11月18日 19時38分 JST

韓国で路面電車が半世紀ぶりに復活する可能性が出てきた。

韓国中西部・大田(テジョン)市のクォン・ソンテク市長は12月4日、記者会見を開き、「計画中の都市鉄道2号線を、路面電車方式に変更する」と発表した。

聯合ニュースによると、市長は「障害者や高齢者ら交通弱者への配慮はもちろん、環境にやさしい先端都市のイメージと、市街地の商業活性化による都市再生、韓国唯一となる路面電車を観光資源化することを念頭に置いている」と話した。5km程度の試験運行区間を2018年に先行開業させ、2020年に本線開業するとした。建設費は約1兆3600億ウォン(約1460億円)と試算している

大田市では都市鉄道1号線(地下鉄)の約23kmが2007年に全通。2号線は市の中心部と外縁部をつなぐ約36kmの環状線として計画されていたが、建設の是非やルート、建設方式をめぐって市民団体や市の意見が食い違い、着工が遅れていた。2014年4月に前市長が地上高架のリニアモーター(磁気浮上)方式で建設することを決めたが、「路面電車の導入」を訴える現市長が同年6月の選挙で当選。計画の再検討を表明していた。

路面電車はかつて韓国でもソウル釜山にあったが、1960年代の経済成長とともにモータリゼーションが進み、いずれも1968年に廃止されていた。

ただ、日本を上回る車社会の韓国では、自動車が通る道路が狭くなることに懸念の声もある。市長は、全線を路面電車化することの問題点を洗い出し、渋滞が予想される区間は一部を地下化するなどの対策も検討するとした。

韓国ではほかにソウル郊外の水原(スウォン)市などでも構想がある。

■新設は費用がネックに

市街地間を走る富山ライトレール。「ポートラム」の愛称で市民に親しまれている。(c)時事通信社

日本では富山市で2006年4月に「富山ライトレール」が開業した。JR西日本のローカル線、富山港線を第3セクターに譲渡し、富山駅付近の約1kmは路面軌道を新設した。既存の富山地方鉄道と結ぶ線路を新設する計画もある。

utsunomiya

宇都宮市は市内を東西に結ぶ約15kmを、路面軌道主体のライトレールトランジット(LRT)方式で建設を目指しているが、約355億円(2003年3月試算)という多額の建設費がネックとなり、着工への手続きは進んでいない。

この記事はハフポスト韓国版に掲載されたものを翻訳、加筆しました。

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