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ピース又吉さんの「火花」、あらすじは? 話題の作品を読んでみた

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MATAYOSHI
YOKOHAMA, JAPAN - NOVEMBER 04: Yoshito Okubo (front L), Naoki Matayoshi (front 2nd L) and Takayuki Suzuki look on after the Atsuhiro Miura Retirement match at Nippatsu Mitsuzawa Stadium on November 4, 2013 in Yokohama, Japan. (Photo by Masashi Hara/Getty Images) | Masashi Hara via Getty Images
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人気お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さん(34)による初の純文学作品「火花」が、注目を集めている。この「火花」を読んでみた。あらすじを紹介する。

bungakukai
「文学界」2月号

「大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。熱海湾に面した沿道は白昼の激しい陽差しの名残を夜気で溶かし、浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている」。「火花」は、心地よいこのリズムで始まる。主人公の若手芸人「僕」(徳永)が語り手となり、ちょっと癖のある先輩芸人「神谷」と過ごした濃密な青春を描いた、400字詰め原稿用紙で約230枚の中編小説だ。

「僕」は熱海の花火大会での営業のあと、飲みに誘ってくれた神谷と師弟関係を結ぶ。同世代の芸人が次々と売れていくなかで、僕も神谷もなかなか芽が出なかった。しかし「僕」はその後、深夜番組に出るなど少しは売れ始めた。しかし神谷は売れないまま、同棲していた女性に恋人ができたため女性の家を追い出された。一方「僕」は、神谷を漫才で笑わせることばかり考えていた。しかし、神谷は笑ってくれなかった。

その後、神谷は借金を抱え、行方をくらましてしまった。「僕」もその後、仕事が徐々に減っていった。漫才の相方の彼女のお腹には赤ちゃんができ、相方はその彼女との結婚を決意する。それを機に10年続いた漫才コンビを解散し、芸人を辞める決意をした。「僕」は神谷と1年ぶりに再会する。神谷は、笑いを追及し過ぎた果てに、衝撃的な姿で現れた……。

………

静謐で優しさを感じさせる文体だった。太宰治を愛し、大の読書好きで知られる又吉さん。「僕」と神谷とのやりとりは漫才のようで笑いを誘う。「畢生」「残滓を煌めかせながら」「頭上には泰然と三日月がある」など、文学的というか時折、難しめの表現もあった。ただし、終わり方(オチ)については、賛否が分かれるところかもしれない。

この「火花」を掲載した文芸誌「文学界」2月号について、文藝春秋は1月9日、2万3千部の再増刷を決めた。同社は8日、1933年(昭和8年)の創刊以来、初の増刷を決めたばかりだった。文芸誌が万単位の増刷をするのは極めて異例で、累計部数は同誌史上最高の計4万部となる。同誌は芥川賞作家も輩出する有力文芸誌の一つで、タレントの作品の起用は極めて異例とされる。単行本は3月に文藝春秋から刊行予定という。

又吉さんは自身の作品について「自分なりに人間を見つめて書いた作品。普段読まない方にも漫才だと思って読んでいただけるとうれしい」とコメントしている

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