木原稔氏、沖縄での首相批判ヤジは「明らかに動員」【発言録】

報道威圧発言が出た自民党の勉強会の代表を務め、党青年局長を更迭された木原稔氏が、沖縄全戦没者追悼式で首相を批判したヤジについて「明らかに動員されていた」などと述べていた。

報道威圧発言が出た自民党の勉強会の代表を務め、党青年局長を更迭された木原稔衆院議員(45)=熊本1区=が、6月23日の沖縄全戦没者追悼式で安倍晋三首相を批判したヤジについて「明らかに動員されていた」などとインターネットの動画サイトで述べていた。これに対して沖縄県の翁長雄志知事は「(県の)動員は絶対にありえない」と反論しており、沖縄県などからの反発が一層強まりそうだ。

木原氏の動画は追悼式の2日後に収録された。発言は次の通り。

あまりうがった見方はしたくないんですけれども。これは、私は一番前に座っておりましたので、後ろを向いておりましたらですね、やはりの一部の固まった席で、大きな罵声が飛んだり、または、翁長県知事のときにこう非常に大きな拍手であったりということ、そして、安倍総理が話をしている時にはですね、罵声など浴びせてた、そういう方々は、ごくごく一部の方々が、されていたなと。

いわば動員のようなものがですね、かかっていたのではないかということを私は政治家ですから、そういうたくさんの式典やそういう集会などを見ておりますので、分かるわかけですでれども。皮膚感覚でよく分かるんですけども。明らかに動員されていた。主催者は沖縄県であるということ。

そういったことをですね、自分なりに分析させていただいて、そういったことが、今回の慰霊の日の式典が異様な雰囲気になっていた、その原因ではないかというふうに私は思っております。厳かな中に、英霊を慰めるそういう追悼・慰霊祭としては、私は少し残念な、そういう状況だったなというふうに思っております。

式典では、アメリカ軍普天間飛行場の辺野古移設問題への反発などから、参加者の一部が首相に「帰れ!」などと声をあげた。

木原氏の発言について、沖縄県の翁長雄志知事は「(県の)動員は絶対にありえない。(木原氏の)発言があったとすれば大変遺憾」と話した。一方、木原氏の事務所は「処分を受けたばかりで本人は取材に応じられない」と答えたという。

この勉強会では、作家の百田尚樹氏と議員らが、沖縄2紙に圧力をかけるなど報道規制をすべきだという発言をした。これを問題視した自民党は、党青年局長を務めていた木原氏を更迭の上、1年の役職停止とした。

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