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沖縄・女性遺棄事件、アメリカはどう報じた? 「ペンタゴンは容疑者の名前を言わなかった」

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SHIMABUKURO
島袋里奈さん | 沖縄県警
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沖縄県うるま市の会社員・島袋里奈さん(20)が死体で見つかった事件で、県警は5月19日、アメリカ国籍でアメリカ軍属のシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)を死体遺棄容疑で緊急逮捕した。このニュースがアメリカでどのように報じられているかを紹介する。

国防総省「我々の二国間同盟とアメリカ人に対し、日本の皆様が信頼をおいてくださっていることに感謝」

アメリカのニューヨーク・タイムズABCニュースCBSニュースなどは、この事件に関するAP通信の記事を配信した。

記事は冒頭でまず、沖縄にはアメリカ軍の存在が重くのしかかっており、反アメリカ軍感情が既に高い状態にあると説明。近年では激しい反対運動によって、基地の移転がストップしている状況だと解説した。

シンザト容疑者については「現在嘉手納空軍基地で働いており、かつてはアメリカ軍人だったとみられる」などとする警察関係者の話を紹介。その上で、アメリカ国防総省と国務省の広報担当社の話を、以下のように伝えた。

アメリカ国防総省のピーター・クック報道官は、逮捕された人物はアメリカ軍と契約を結んでいたと述べた。クック氏は「おぞましい悲劇だ」とコメント。アメリカ軍として「日本の方々に心からのお悔やみを申し上げる。また、我々の二国間同盟とアメリカ人に対し、日本の皆様が信頼をおいてくださっていることに、いま一度感謝をお伝えしたい」と述べた。
 
国務省のジョン・キブリー報道官もアメリカ市民が沖縄で逮捕されたことを認識していると述べ、現地の調査に対し、アメリカ軍は全面的に協力すると話した。
 
US Military Base Worker on Okinawa Arrested in Murder Case - ABC Newsより 2016/05/19 15:04 ET)

スターズ・アンド・ストライプスは翁長知事のコメントを紹介したが…

アメリカ軍に関係するニュースを専門的に扱うスターズ・アンド・ストライプスは、「日本の警察は、アメリカ軍基地で働くアメリカ市民を逮捕した」と、一般市民であることを強調した書き出しで報じた。

記事は主に、AP通信と共同通信の引用で構成され、国防総省のクック氏のコメントを紹介した。一方で、沖縄県の翁長雄志知事が日本の記者団へ語った内容を紹介。ただし、「過去に起きた全ての事件・事故を振り返ってみても、言葉にならない」との一言にとどめた。

ロイター通信「ペンタゴンは容疑者の名前を言わなかった」

アメリカYahoo!ニュースに配信されたロイターの記事は、「この事件は、オバマ大統領の訪日を前に、反アメリカ感情を生じさせるかもしれない」と分析した。

また、岸田文雄外務相と、在日アメリカ大使のキャロライン・ケネディ氏の会談が行われたことを紹介。ケネディー氏が岸田氏に「アメリカは同様の事件が起きないように、より一層努力する」と述べたとする、岸田氏のコメントを伝えた。

さらに記事は、「国防総省は容疑者が軍と契約があったとしたものの、容疑者の名前は言わなかった」と報じた。

ワシントン・ポストはロイターからのニュースを一部配信した。

AFP通信「アメリカ職員による事件は依然として発生」

アメリカのYahoo!ニュースに配信されたAFP通信の記事は、1995年に沖縄で、3人の海兵隊員が12歳の少女を誘拐して暴行した事件について触れた。この事件が、基地反対運動が大きなうねりとなったと説明。アメリカ政府は同様の事件を防止すると誓ったことを振り返った。

「しかし、アメリカ人職員による事件は依然として発生。このことが、基地に反対する人々を苛立たせている」と分析した。


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