14歳少年が小学校銃撃、児童ら3人負傷 父親も射殺か アメリカ南部タウンビル

少年が父親を射殺した後、車を運転して小学校に向かったとみられる。

アメリカ・サウスカロライナ州タウンビルの小学校で9月28日、14歳の少年が拳銃を発砲し、児童2人と教師1人が負傷した。そのうち男児1人が重体。地元保安官事務所は少年の身柄を拘束したと発表した。少年の名前は公表していない。

また、犯行現場の小学校から約1.5マイル(約2.5キロ)離れた少年の自宅から、容疑者の父親ジェフリー・オズボーンさん(47)が遺体で見つかった。保安官事務所によると、少年が父親を射殺した後、車を運転して小学校に向かったとみられる。

タウンビル小学校から教会に移動し、父親に抱きかかえられる8歳の女子児童

午後1時45分頃、少年は2人の男児に銃撃し、1人は脚に、1人が足首に当たり負傷した。女性教師も撃たれ、肩にケガをした。

「容疑者と負傷した人たちとの間に何か関係があったかどうかはわからない」と、地元当局は声明を発表した。捜査官によると、テロではなく、少年の単独犯行と見られる。また、少年と負傷者のいずれも白人で、人種的な問題もないという。

子供たちは散り散りに逃げ、トイレに隠れた子供もいた。数分後、30歳のボランティア消防士ジェイミー・ブロックさんが校庭で少年を捕まえ、保安官代理に引き渡したという。

小学校に子供を通わせている母親のジェイミー・メレディスさんが、子供たちは非常にショックを受けていると地元テレビ局「WYFF」に話した。

「子供たちがどうやってトイレに逃げ込んだのかは分かりませんが、先生たちも怖かったと思います」と、メレディスさんは語った。「子供たちはみんな怖がっており、泣いている子もたくさんいました。私が学校に着いた時には、5分も話すことができませんでした」

この銃撃事件で児童2人、教師1人が負傷した。児童の1人はグリーンビル記念病院の緊急外傷センターに、治療のために搬送されたと、グリーンビル・ヘルスケア・システムズのスポークスマン、サンディー・ディーズ氏が話した。また2人がアンメド病院に搬送されて治療を受けた後退院したと、アンダーソン郡の救急ディレクター、スコット・ストーラーさんがハフポストUS版の取材に答えた。

警察の増援部隊がタウンビル小学校の捜索を行い、現在は安全が確保されたと地元メディアが報じた。避難した児童の数は280人ほどとみられ、学校にいた教師や親とともにバスで近くの教会に移動した。

教会に避難した少女を引き取る父親

アンダーソン学区にあるタウンビル小学校には、幼稚園から小学6年生までの子供たちが通っている。タウンビルはサウスカロライナ州の北西部にあり、ハイウェイ24近くのアンダーソンから15マイル(約24キロ)北西にある。このハイウェイ24も28日の午後には、救急隊が学校に急行するため閉鎖された。

2016年に入って、学校での銃撃事件が36件発生している。NPO「エブリタウン・ガン・セーフティ」によると、2013年からの学校で起こった銃撃事件は少なくとも160件になるという。2016年の初めにアメリカ上院は、テロを起こす可能性のある人物が銃を買うことを防止するため、銃を買う際の身元確認調査を強化する銃規制4法案をいずれも否決した。身元確認調査の強化を求める意見が続出しているにもかかわらず、この法案は可決されなかった。

データマップサイト「Graphiq」が28日に、2013年以来学校のキャンパスで発生した銃撃事件の場所を示す図を公開している。

ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。

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School Shooting

タウンビル小学校銃撃事件

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