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「4時間後に紙幣が使えなくなります」インド首相が突然発表 なぜ?

2016年11月08日 20時19分 JST | 更新 2016年11月09日 18時43分 JST
NARINDER NANU via Getty Images
An Indian man holds 500 and 1000 INR notes in Amritsar on November 8, 2016. Indian Prime Minister Narendra Modi announced late November 8 that 500 and 1,000 ($15) rupee notes will be withdrawn from financial circulation from midnight, in a bid to tackle corruption. 'To break the grip of corruption and black money, we have decided that the 500 and 1,000 rupee currency notes presently in use will no longer be legal tender from midnight ie 8 November, 2016,' Modi said in a special televised address to the nation. / AFP / NARINDER NANU (Photo credit should read NARINDER NANU/AFP/Getty Images)

インドのモディ首相は11月8日午後8時(現地時間)にテレビで演説し、現在流通している高額紙幣を、4時間後の9日午前0時で廃止すると突如発表した。偽造紙幣や資金洗浄など、ブラックマネー撲滅のためだとしているが、現地では大勢の人が、旧札を新札に交換しようと銀行に押しかけている。ハフィントンポスト・インド版などが報じた。

廃止対象となるのは、現在流通している紙幣のうち、最高額の1000ルピー札(約1600円)と、2番目に高額の500ルピー札(約800円)の2種類。インド中央銀行は新たに2000ルピー札を10日以降に、新デザインの500ルピー札を数週間以内に発表する予定だが、それまでは銀行などに一旦貯金して預けたうえで、新札として引き出してほしいと呼びかけている。11日までは病院や鉄道、航空会社、ガソリンスタンドなどに限り、旧紙幣での支払いが認められる

モディ首相はこの日、「ブラックマネーと腐敗が、貧困撲滅の最大の障害となっている」とテレビで演説。偽造紙幣や汚職、資金洗浄などの根絶が目的だとしたうえで、「パニックになる必要はありません。あなたのお金は残ります」などと、国民に語った。

混乱を避けるために、インド全国の銀行や郵便局が9日は閉鎖となる。このため、ATMに長い列が続く光景が、インドじゅうでみられた。

SUSHMIT ROYCHOWDHURY

脱税対策のねらいも

今回のモディ首相の宣言は、脱税対策との見方もある

インドでは現金決済が主流で、銀行決済があまりつかわれない。使用される紙幣のほとんどは1000ルピー札と500ルピー札で、自宅に保管するいわゆる「タンス預金」が多いという。

このため、国民の資産の捕捉が難しく、低所得者だけでなく、富裕層のなかでも納税をしない人も多く見られる。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、2013年に所得税を払ったのはインド人口の1.6%しかいなかったという。旧札の交換のために銀行への入金を促すことで、国民の資産を把握し納税につなげるというねらいもある。


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