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「私のプリンセスは天使の翼を手に入れました」 小児がんと闘った4歳の少女の最後の日々

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イギリスのランカシャー州に住んでいた少女が、小児がんによってあまりにも短い生涯を終えた。少女の父親は以前、彼女の写真をネット上に公開しており、世界にいる多くの人が少女の死を悲しんだ。

少女の名はジェシカ・ウィーランちゃん。2015年9月、ステージ4の神経芽細胞種と診断された。

■ジェシカちゃんの最後の日々、父親が伝える

ジェシカちゃんの父アンディさんは、2016年10月29日、がんの「焼け付くような痛み」に苦しむジェシカちゃんの写真をFacebook上に投稿した。この写真は世界中に広がり、1万回以上シェアされた。

「私は、写真家としてある真実をとらえたいと考えています。日々向き合っている苦しみを切り捨てて、人生の喜びだけを写真に収めることはどうしてもできないのです。

これは、私が撮った写真の中でも最も堪えがたい写真です。被写体は、4歳の私の娘です。数日前に撮った写真で、ジェシカはわずか数週間の命と宣告されたがんとの闘いを12カ月以上続けてきました」

「これががんに苦しむ者の真の姿です。私の幼い娘の血管は浮き出て、孤独な涙が頬を流れ、体はこわばり、顔は苦痛に歪んでいます」

アンディはこう続けている。

「この写真を見る人を不快にさせたり、混乱させたりするつもりはありません。私は、この状況を理解してもらったうえで、見る人に衝撃を与え、なにかを学んでもらえればと思っています。この写真を載せることで、小児がんの闇を多くの人たちに伝えたいのです。この写真を見た誰かが、未来の子供たちが誰ひとりとしてこの苦痛を味わわないよう、未来の親たちが自分の子供が日に日にがんに蝕まれていくのを目にしなくて済むよう、なにか行動を起こしてくれるかもしれません」

「彼女ががんになるまでは、私も小児がんの闇を知らない人間のひとりでした。がんがもたらす地獄のような日々を全く理解していませんでした。そんなことが、まさか私たちに起こるわけがないと思っていたんです!」

「私の目的は、この写真を見た人が小児がんの恐ろしさについて考え、子供たちになにをもたらすのか理解してもらうことです。小児がんの研究は進められるべきで、治療法を発見する必要があります。このような苦しみは、あまりにも長い間続いています」

■それからわずか12日後、ジェシカちゃんは天国に旅立った

アンディさんの衝撃的な投稿から12日後、ジェシカちゃんはあまりに短い生涯を終えた。アンディさんは、ジェシカちゃんが亡くなった11月20日、Facebookにメッセージを投稿した。

「ジェシカが11月20日の午前7時、安らぎを得たことをみなさんにお知らせします。大きな悲しみと安堵を感じています。彼女はもう苦しむ必要はなく、全身を拘束する激しい痛みを感じることもありません」

「私のプリンセスは天使の翼を手に入れました。天国で、友人や愛する人たちと遊び回れることでしょう。いつか私たちが再会するその日まで、彼女は弟と私たちを見守っていてくれるはずです。

昨晩、ジェシカは私に、抱きしめていいよと言ってくれました。私は彼女を思い切り抱きしめ、自分がどれほど彼女を愛しているか伝えました。私は彼女に、目を閉じて眠ってもいいんだよと言い、額や唇に何度もキスしました。彼女が安心して旅立てるように。

そして、最後に抱き合ってから8時間後、彼女は息を引き取りました。

彼女は生まれた時から最後の瞬間まで、お父さんっ子でした。私は自分の大部分が引き裂かれたように感じていますが、彼女の最期に慰めを与えてあげられてよかったと思っています。彼女は苦痛を訴えることもなく、穏やかに息を引き取りました。

私たちの経験をシェアし、その一部となってくれたみなさんに感謝しています。これからは、愛おしいプリンセスを失った痛みと家族で向き合っていきたいので、私たちのことはそっとしておいていただければと思います。

最愛の美しい娘を失った傷心の父より」

アンディさんは、ジェシカちゃんの写真も投稿した。彼女の誕生日と、亡くなった日付が隅に記されている。

「僕の美しいプリンセス、空高く舞い上がり、パパとママとジェームズを見守っていてね。天国では痛みから解放されて、好きなだけ馬に乗って駆け回り、愛する人と一緒に過ごす時間を楽しんでね。

君のことは絶対に忘れないし、君を自分の娘だと呼べることを誇らしく思う。言葉にならないくらい、君の想像が及ばないくらい君を愛してる。

おやすみジェシカ・メイ、良い夢を。安らかに眠ってください」

■ジェシカちゃん、父アンディさんの写真

ハフィントンポスト・イギリス版より翻訳・加筆しました。