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将棋連盟・谷川会長の兄、三浦九段の名誉回復を求める署名活動「渡辺竜王らに処分を」

2017年01月31日 16時10分 JST | 更新 2017年01月31日 17時56分 JST
Kei Yoshikawa/Facebook,tanigawa87

将棋の三浦弘行九段が過去の対局中に将棋ソフトを不正使用した「疑惑」があるとされた問題で、日本将棋連盟の谷川浩司会長の実兄・谷川俊昭氏らのグループ「谷川俊昭と将棋を愛する仲間たち」は1月30日、「三浦九段の名誉回復を求める」としてインターネット署名サイト「Change.org」で署名活動を始めた。

署名について俊昭氏は、「三浦弘行九段の名誉回復を強く要望すると共に、将棋界の自浄作用を促す署名」と、自身のFacebookページで説明している。

■目標は「将棋界を正常な状態に戻す」「真実を明らかにする」「渡辺竜王らに適正な処分」「三浦九段の名誉回復を」

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三浦九段をめぐっては、2016年7月に対局した久保利明九段(41)が「三浦九段が自分の手番で約30分離席をしていた」と違和感を表明したほか、渡辺竜王が2016年10月20日発売の『週刊文春』の取材に応じ、三浦九段が将棋ソフトを用いて不正対局をしている疑惑を指摘するなどした。

こうした経緯から、三浦九段は過去4つの対局で不正疑惑がもたれ、2016年10月12日に同年内の公式戦出場停止措置となった。また、竜王戦挑戦者も三浦九段から丸山忠久九段(46)に変更された。

その後、第三者調査委員会は「不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はないと判断した」と結論づけた。その一方で第三者調査委員会は、連盟側の対応について「処分当時、疑惑が強く存在し、三浦棋士がそのまま竜王戦七番勝負に出場していた場合、大きな混乱が生じていたことは必至」「やむを得なかった」と判断した。

こうした背景から、俊昭氏らのグループは「将棋界を正常な状態に戻すこと、真実を明らかにすること、渡辺明氏を中心とするメンバーに適正な処分を下していただくこと、それによって三浦九段の名誉が一日も早く回復され、気持ちよく将棋が指せる状態にすること」を求めている。

署名の目標は1500人。1月31日午後4時現在時点で1070名が賛同している。集めた署名は「谷川俊昭から日本将棋連盟新会長に直接手渡しされる予定」としている。谷川会長の後任となる新会長は、2月6日選出される予定。

日本将棋連盟広報課はハフィントンポストの取材に対し「署名活動がおこなわれていることはホームページなどで承知していますが、現時点で連盟として対応する予定は特に決まっていません」としている。

俊昭氏は谷川浩司会長の兄で東京大学卒。アマチュア将棋の各棋戦で優勝を重ねた強豪として知られる。一部将棋ファンの間では、谷川会長は「タニー」、俊昭氏は「アニー」の愛称で親しまれている。