佐藤天彦名人「将棋ソフトとの付き合い方が問われている」不正疑惑めぐる混乱で【電王戦】

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ドワンゴと日本将棋連盟は2月22日、将棋タイトル「第2期電王戦」に関する記者会見を東京・六本木で開いた

「電王戦」は、人類とコンピューターが対決するタイトル戦。2期目の今回は、「叡王戦(えいおうせん)」で優勝した佐藤天彦名人(九段)と、「将棋電王トーナメント」で優勝した最強将棋ソフトの「PONANZA」が二番勝負で対局する。

会見には佐藤名人のほか、日本将棋連盟の佐藤康光会長、電王戦・叡王戦を主催するドワンゴの川上量生会長らが出席した。

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左からドワンゴ川上会長、佐藤天彦名人、将棋連盟の佐藤康光会長

■「ソフト不正疑惑」めぐり混乱続く将棋界

2016年10月以来、棋界は「将棋ソフト不正疑惑」をめぐり揺れている。将棋ソフトの不正使用を指摘された三浦弘行(43)九段は「不正の証拠はない」と認められたが、混乱の責任をとって将棋連盟の谷川浩司九段が会長職を辞任。2月6日、佐藤康光九段が新会長に就任し、新体制がスタートした。

その一方で、疑惑の目を向けた一部棋士の処分を求める声が出たり、27日に佐藤会長と井上慶太・新常務理事以外、将棋連盟の全専務理事・常務理事の解任を議題とする臨時総会が予定されるなど、なおも棋界は混乱が続いている。

22日の会見では、報道陣から「(不正疑惑をめぐる一連の対応で、将棋界が)ファンの信頼を損ねてしまったところもある。ファンのために、どのように戦っていきたいか」と厳しい質問も飛ぶ場面もあった。

佐藤康光会長は「昨年秋からの一連の問題には、ご心配ご迷惑をおかけして、大変申し訳なく思っています」とした上で、「プロ棋士側がタイトルホルダーということで注目が集まっています。佐藤天彦叡王に期待したい。叡王ですので、エイエイオーということで、がんばってほしい」と、冗談を交えながら答えた。

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佐藤康光会長

■佐藤天彦名人「問われているのは、ソフトとの付き合い方」

会場の笑いを誘った佐藤会長とは対照的に、佐藤名人は真剣な面持ちでコンピューターと将棋の関係について語った。

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佐藤天彦名人

佐藤名人は、「ソフトが今まで以上に強くなっている。ソフトとの付き合い方は、いま棋士として問われていることなのかなと思う」と述べた上で、以下のように語った。

(将棋ソフトが)ネガティブな意味で捉えられる面もあるが、個人の感覚としては、ソフトが出てきてくれたこと、そのものは良いことだと思う。今まで将棋の歴史は、人類だけで形作られてきたものだったと思う。シンプルに考えれば、そこに出てきた新しい可能性が将棋ソフトなのかなと。

人間が今まで培ってきた将棋の技術があるが、コンピューターソフトが出てきてくれたことによって、そこに対して再検証・解釈の違いというか…。そういった中で、人間が「新しい気付き」を与えてもらって、前に進むことができると思います。

こういった点はなかなか表には出づらいかもしれないですが、現在進行形でプロ棋界はコンピューター将棋ソフトの影響も受けはじめていて、そういったいい影響も出ていると思うんです。

「人類」代表の佐藤名人と「コンピューター」代表のPONANZAが対局する第2期電王戦は、第1局が4月1日に日光東照宮で、第2局が5月20日に姫路城で開かれる。対局の模様はニコニコ生放送で中継される。

なお、ドワンゴの川上量生会長は会見の中で「今までの形式の電王戦は、今回が最後になる」と発表した。

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将棋7大タイトル保持者(2017年1月現在)
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