ニュータイプの「セクハラ」どう対処すればいい? LINEで、Facebookで、断りにくい誘い...

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イメージ画像 | martin-dm via Getty Images
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「今日晩ご飯どうするー?」「今日遅番でしょ?」医師として大学病院に務める愛知県在住の20代の女性は、立て続けに送られる上司(先輩医師)からのこのようなLINEに悩んでいた。

同じ職場で、勤怠の状況も把握されている男性上司からのほぼ毎日の連絡に「断る理由もないしなかなか大変だった」「先輩・後輩という関係性だと割り切って食事したりしていた」と話してくれた。

このように、LINEやFacebookメッセージでの上司からの頻繁なメッセージや断りにくい誘いを「セクハラ」と感じる女性は多い。

ハフポスト日本版は同様の悩みを持つ女性たちに取材、そのやりとりや対応について聞いた。以下にその実情を紹介する。

●飲み会翌日「俺たち昨日付き合うことになったよ」

都内のIT関連会社で働く30代の女性は、「飲み会の次の日に気を遣って『昨日はありがとうございました』と送ると、『俺たち昨日付き合ったことになったよ』とデタラメなことを言われた。私は記憶もあるしそんな会話してないのに…」と、上司とのコミュニケーションの難しさを語ってくれた。

やりとりは、業務上でも多用しているFacebookメッセージで行なっているという。

食事などに誘われた時の対処方法については、「基本的には『すっごく行きたいんですけど、スイマセン!!』って断ってます。でも、上下関係あるし毎回断りづらいからたま〜に行くようにしてる」と、人間関係をキープしながらうまくかわそうと努力している様子を教えてくれた。

LINEやFacebookメッセージでの上司からの頻繁なメッセージや断りにくい誘いを「セクハラ」と感じる女性は多い。

今年2月には、千葉県市川市の職員が女性部下にLINEでセクハラ行為をし、懲戒処分されたことを千葉日報が伝えた。男性は「あなたにほれている」「抱きしめたい」などの内容を繰り返し送り、しつこく連絡を続けたという。同様の事件は他の職場でも起きている。

●彼氏みたいな振る舞いをやめてほしい

上司と部下という関係上、どうしても一緒に過ごす時間が長く、「距離感」が問題になるケースが多いようだ。

「上司だから無視できないと思って対応していると、どんどん内容がエスカレートして、『俺のものだから触らせたくない』『ずっと●●のこと考えてる』みたいな、彼氏みたいな内容がきて絶句する」(IT関連会社勤務 30代女性)

「『今日の洋服、俺が好きなやつだ』っていうの、本当に困る。」(広告会社勤務 20代女性)

●対処方法が難しい

社交辞令で返信するか、既読スルーなのか。誰に相談するのが効果的か、対処に悩む人が大半のようだ。

「それっぽい話からはいってくるんですよね、、結構仕事もできる先輩だったので、いろいろ教えてくれるような感じで、、」(出版社勤務 20代女性)

「同じフロアにいるから『もう家帰っちゃいました』とか言えなくて断りにくい」(IT関連会社勤務 30代女性)

「管理職クラスに言う(相談する)ほどのことでもないなと思ったし」(病院勤務 20代女性)

「既婚者の社員からしつこくLINEくるけど仕事で関わる人だから強く言えない、と悩んでる女子社員が結構いる」(IT関連会社勤務 20代女性)

Twitterでも「昨日のLINE無視しちゃったんだけど、また今日もLINEがきたよー」「返信悩むからほんとつらいし時間の無駄」「どうやったら察してくれるのかな?」などの意見が見られた。

初めは、業務上のやりとりで使っていたLINEやFacebookが、だんだんとエスカレートしてしまうという流れが多いようだ。

「セクハラかな?」と思った時、どういう対応をするのがよいのだろうか。どんな対応をしている人がいるのだろうか。

●工夫してうまくかわす

角が立たない感じで断る、断ることに慣れる、ユーモアでかわすなどの工夫をしている人も多い。

●既読スルーしてる人も結構いる

「無視できない…」と悩んでしまうケースも多いが、考え込まずに「既読スルー」するケースも。

●それでも悩んでしまったら、ちゃんと相談しよう

LINEの画面キャプチャをとるなどして、誰かに相談することが大事。

●会社には「相談窓口」があるはず

病んでしまったり、会社に通えなくなる前に、「会社に相談する」という選択肢を持っておくことが自分の身を助けるかもしれない。

厚生労働省は、男女雇用機会均等法の中で、事業主に対してセクハラ対策を講ずることを義務付けている

セクシュアルハラスメント対策に取り組む事業主の方へ」と題された公式資料の中では「窓口を形式的に設けるだけでは足りず、実質的な対応が可能な窓口が設けられていることをいいます」とした上で、「労働者が利用しやすい体制を整備しておくこと、労働者に周知されていることが必要」と、運用が機能することが求められている。

窓口は、相談者や行為者のプライバシーや権利を守りながら対応することが義務付けられている。

LINEやFacebookでの会話に「セクハラ?」と感じた場合には、やりとりの画面キャプチャなどを持って窓口へ行くことが、解決の第一歩になるかもしれない。