警官の夫が殉職⇒2年半後に彼の赤ちゃん産む 可能にしたのは死後の精子の冷凍保存だった

アメリカ・ニューヨークで7月25日、ある女性が2年半以上前に死んだ夫の子供を出産したという、にわかに信じがたいニュースが報じられた。妊娠から出産までの期間は通常約10カ月。“20カ月”もの差を埋めたのは、精子の冷凍保存技術だった。

アメリカ・ニューヨークで7月25日、ある女性が2年半以上前に死んだ夫の子供を出産したという、にわかに信じがたいニュースが報じられた。妊娠から出産までの期間は通常約10カ月。約20カ月もの差を埋めたのは、精子の冷凍保存技術だった。

ニューヨーク市警が7月25日、刑事として勤務していたウェンジャン・リューさんの妻サニーさんが女の子を出産したことを、公式サイト上で明らかにした。だがその場に、ウェンジャンさんの姿はなかった。2014年12月20日、銃で撃たれて殉職したからだ。

精子の冷凍保存という科学技術によって、サニーさんはウェンジャンさんが死んでから2年半以上経った後でも、亡き夫の子供を授かることができた。

サニーさんは、ウェンジャンさんとの子どもを持とうと準備万端だった。ウェンジャンさんが殉職し、その願いは叶わないものとなったと思われた。だが、彼女は悲しみの中、ある行動をとっていた。ウェンジャンさんが死んだ夜に、いつの日か夫の子供を妊娠したいと、医師に精子を保存するよう願い出ていたのだ。

その翌日、サニーさんは夢の中で、夫から女の子を手渡される夢を見た。

サニーさんは、「体外受精手術で妊娠した。友人に女の子だと思うと伝えたら、『まだエコー診断をしていないから分かるはずない』と言われた。でも私が正しかった」と話した。

実際、サニーさんは正しかった。ウェンジャンさんの遺産は現在も、彼の娘を通じて生き続けている。サニーさんは娘に父親がヒーローだったことを伝えること、そして彼女が愛情を込めて“青い大家族“と呼ぶニューヨーク市警に娘を紹介することを待ちきれない様子だ

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