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サルコジ元大統領が明かした「失敗学」とは?マクロン氏へのアドバイスも

「負けることを知らなければ、気高さは存在しないでしょう」

2017年08月28日 14時05分 JST | 更新 2017年08月28日 15時04分 JST
AFP/Getty Images

「ニコラ・サルコジとは本当は誰なのか?」8月27日に掲載された独占インタビューのなかで、仏メディア「エミール」がフランス元大統領であるニコラ・サルコジ氏(62)の実像に迫った。

長い対談のなかで、サルコジ氏は自身の若かりし頃、野心、道のりを振り返るとともに、そうした経験から導き出した人生の教訓、影響を受けた人物などをざっくばらんに語った。過去のもっとも苦い2つの敗北――2012年の大統領選挙と2016年の共和党予備選挙――について尋ねられると、サルコジ元大統領は次のように自身の「失敗学」を明かした。

「勝利を知ることは誰にでもできます。私は、人生には成功よりも失敗のほうが多いことを理解しました。失敗にがっかりさせられることはありませんが、成功はしばしば失望を伴います。それは成功がすぐに過ぎ去ってしまうからではありません。成功において人々が見ているのはあなたではなく、単に太陽、明るい部分なのです。かたや失敗において人々が見るのは、あなた自身です。私は成功したときの思い出をひとつも持っておらず、逆に失敗したときのとても明確な記憶を持っています。負けることを知らなければ、気高さは存在しないでしょう

「私は、人生には成功よりも失敗のほうが多いことを理解しました。失敗にがっかりさせられることはありませんが、成功はしばしば失望を伴います」

彼はもう政治の世界から引退してしまったのだろうか?本人の言葉を信じれば、政治人生には「前も後ろも」ないという。「政治家の人生がエリゼ宮(大統領官邸)に入ったときに始まり、出ていくときに終わると思いますか?私はちょうどドストエフスキー『罪と罰』の主人公・ラスコーリニコフのようなもの。"再生はゆっくりとだが確実に訪れる"のです」とサルコジ氏は断言した。

マクロン大統領へのアドバイス

サルコジ元大統領は現在の政界についても言及し、大統領選以来人気が落ちているエマニュエル・マクロン現大統領の今後についてもいくつか言葉をもらした。

「タブーの侵犯、慣習との決別、自由な発想がなければ、進歩はありません。これは大変重要なことです。(略)マクロンは成功しました。そしてそれは本当に、生易しいことではないのです」

ほとんど賛辞に近い言葉を述べながら、サルコジ氏はマクロン大統領に向けて、いくつかのテーマについてアドバイスすることを惜しまなかった。とりわけヨーロッパの未来(「フランス大統領は優れたヨーロッパ人でなければなりません。新たな協定を示す必要があります」)、税の引き下げをめぐる混乱、当初拒否されたものの、最終的に推し進められた選挙公約などに関してだ。

「フランス大統領のタイムスケジュールはシンプルです。それは"すぐに!"ということ。7月にできないことは9月にもできないでしょうし、9月にできないことは12月にもできないのです。これがカレンダーは待ってくれないという理由です。税の引き下げをめぐる問題がまさにそれでしょう」

ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。

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