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吉田麻也の「サウジおめでとう」はスポーツマンシップ、それともとんちんかん発言?

ネットで議論が紛糾しました。

2017年09月07日 14時13分 JST | 更新 2017年09月07日 14時16分 JST
Jason Reed / Reuters
吉田麻也

負けた相手への「おめでとう」は、賞賛に値するスポーツマンシップなのか、批判されるべきとんちんかんな発言なのか、それともごく当たり前のあいさつなのか--。

サッカー日本代表DF吉田麻也(29)が、ロシアW杯最終予選のサウジアラビア戦終了後に受けたインタビューでの発言をめぐって、インターネット上で議論が紛糾している。

日本代表は9月5日、アウェーでサウジアラビアと対戦し、0-1で破れた。インタビューで「(試合を)振り返っていかがですか」と質問された吉田は、この勝利でW杯本戦出場を決めた相手チームに対して次のようにコメントした。

「サウジアラビアのみなさんにおめでとうと言いたいです。非常に難しい試合でしたし、うまく1点を守り切られたなと思います」。

相手チームを祝福するメッセージを送った吉田に対して、Twitter上で一部のファンから批判が寄せられた。

「コメントを聞いて腹が立った」「ホント残念」といった声や、「第一声で何言ってるの?」「スポーツマンシップってそうじゃないだろ」などと、インタビューの最初にそう発言したことを疑問視する人たちもいた。

これに対して、吉田への批判を疑問視する人たちが続出。

「海外でこういうコメントは当たり前」「なんかもう粗探しになってるな」といった声に加えて、「プロスポーツを見る資質に欠けているとしか思えない」「今日戦った相手に対するリスペクトがダメな理由を教えてほしい」と批判したファンを咎める人も。

中には「発言じゃなくてプレーを批判しろ」という意見もあった。

■海外代表の主将、ブーイングでやめた例も

サッカーのイスラエル代表では、主将がサポーターからブーイングに耐えかねてやめてしまうという出来事も起きた。

イスラエルは9月2日、W杯ロシア大会欧州予選でホームで対戦したマケドニアに0-1で敗戦。自国のサポーターからのブーイングに怒ったキャプテンのエラン・ゼハビ選手は、キャプテンマークをグラウンドに投げ付けたため、協会から無期限の出場停止処分となった

ゼハビ選手は試合後の会見や地元紙の取材に対して、「ブーイングを聞いたとき、心がはじけてしまった」「もう我慢できない。アスリートを尊敬する方法を知らない国に私たちはいる。だから代表を離れた方がいい。ファンが自分の国にブーイングするなんて信じられない」と心境を打ち明け、代表を去る決断をした。

ゼハビ選手は数日後にInstagramを更新。「間違いをしたことは謝りたい」と断った上で、「僕にもみんなと同じように感情があるので、腹が立ったら間違いも起こす」と釈明した。

スポーツ代表に対する期待が大きい分、選手が何かと批判にさらされるのは、どこの国でも起きているようだ。