ニュースなクルマ。BMWが本気で開発した電気自動車「BMW i3」の哲学に迫る。

ガソリン車に乗れなくなる日が来る? 知っておきたい、これからのモビリティ。

2017年09月21日 10時03分 JST | 更新 2017年09月26日 15時13分 JST
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あなたの車選びが、環境への態度を示すことになる。交通機関が発達した現代、私はどうして車に乗るのか。どんな車を選ぶのか——。世界各国で環境規制が高まり、電気自動車が脚光を浴びている。これまで以上にカーオーナーの思想が問われる、面白い時代になってきた。一人ひとりの選択が、地球の将来を左右する。

ニュースなクルマ「BMW i3」の衝撃

近年、メーカー各社が電気自動車に注力している。なかでも、BMWが手がけた初の電気自動車「BMW i3」は、"人類が電気自動車に取り組む意義"を体現する哲学が詰まっている。工場の設計から販売方法に至るまで、実にニュースなクルマなのである。

実はBMWはプレミアム自動車メーカーとして、最も早く電気自動車を市販化させたパイオニアでもある。電気自動車の研究開発の歴史は長く、1972年のドイツのミュンヘン・オリンピックではBMWの電気自動車がマラソンの併走カーとして活躍した。また、BMW iプロジェクトは2007年に立ち上がった。栄光に慢心せず、次世代を見据えた挑戦を続けてきたのだ。

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ガソリン車に乗れなくなる? 各国で進む規制

最近、なぜこれほどまでに電気自動車が注目を浴びているのか。

世界で、国や企業が自然界への排出ゼロのしくみ「ゼロ・エミッション」に取り組む動きが加速している。米カリフォルニア州は各メーカーに排出ガスゼロの車(ゼロ・エミッション・ビークル=ZEV)を一定比率販売するよう義務付けた。イギリスとフランスは2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売をやめる方針を打ち出した。大気汚染の進む中国やインドでも規制が進む。

国際社会も自動車業界も、消費者のマインドも共に変革期を迎えている。「排出ゼロ」は時代の必然と言える。電気自動車を選ぶには、価格面などで依然ハードルがあるが、それでも積極的に検討したい理由が、「BMW i3」にはある。

再生可能エネルギー100%、サステイナブルな車づくり

既存の車のボディに電池と電動モーターを載せれば、電気自動車になるの? 「BMW i3」は全く違う。電気自動車として最大限のパフォーマンスを発揮するためにゼロから設計した。5ドア、ハッチバックのボディ。フロントフェイスには歴史あるエンブレムに、ブランドを象徴する「キドニーグリル」。伝統と革新を併せ持つデザインは、コンパクトながら存在感抜群だ。

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それだけではない。生産にも環境への最大限の配慮を、ということで、生産工場自体も再生可能エネルギー100%の水力・風力発電で稼働しているのだ。まさに電気自動車の本質を追求する姿勢。オーナーならぜひとも語りたくなるストーリーだ。

「BMW i3」の生産を担う、独ライプツィヒの故ザハ・ハディド氏設計の工場。4機の風力発電のプロペラを備え、使用水量やエネルギー消費も大きく削減するなど、実にイノベーティブな工場だ。

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世界をリードする素材、炭素繊維を使用

ボディやインテリアの素材にも注目だ。キャビンを支える素材はカーボン・ファイバー強化樹脂(CFRP)を使用。いわゆる炭素繊維で、航空機などにも使用される、アルミよりも軽量で強い最先端の素材を使っている。

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Klebeprozess CFK-Dach.

その原料は独物流会社のSGLグループと三菱レーヨンの合弁会社が日本で製造し、米ワシントン州モーゼスレイクに新設した工場で炭素繊維に加工されている。モーゼスレイク工場の電力は水力エネルギーでまかなっている。

とことんサステイナブル(持続可能)でエシカル(環境や人に配慮する考え方)な車作りにこだわっていることがわかる。

「本当に電気自動車?」衝撃の乗り心地、ワンペダルドライブの快感

乗ってみると、ガソリン車によくある床面中央の盛り上がりがないためか、室内が広く感じる。天井も足元もゆったりだ。運転席から横に移動し、助手席のドアから降りることができる。

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静かで、滑るような走り出し。地面に吸い付くような安定感を保ちながら、加速はどこまでもパワフルだ。0-100キロ加速をわずか7.3秒以内で実現する。「駆けぬける歓び」を謳うBMWの本気を感じる。「本当に電気自動車?」この驚きは、乗った人にしかわからない。

またブレーキを踏まなくても、アクセルペダルから足を離すだけでスムーズに減速。強い回生ブレーキを活用した「ワンペダルドライブ」の楽しみは、電気自動車ならではの醍醐味である。ブレーキを多用することなく効率的に走ることができ、省エネにもつながる。

1回のフル充電で390kmの航続距離。自宅での1回のフル充電にかかるコストは約690円と、ガソリンよりずっと安い。現在、新車購入後は12ヶ月、無料で提携の充電ステーションが使える「ChargeNow」サービスを利用でき、ランニングコストをさらに抑えることができる。

「コストコ」で試乗!? ニュースなコラボ

そんな「BMW i3」があの会員制倉庫型ホールセール「コストコ」で試乗できるという。各倉庫店で試乗枠が埋まるなど大人気だ。実際に販売にもつながっているという。なぜ、コストコなのか。

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9月初旬の週末、コストコつくば倉庫店の試乗会を取材した。コストコは生活用品や食料、飲料を大量購入する人が多く、客のほとんどが車で来店するため、車に関心のある会員がそもそも多い。なるほど、だからコストコなのか。

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売場の中央に「BMW i3」が展示され、家族連れやカップルが足を止めていた。クリーンで排ガスを出さないため、食料品売り場の近くに展示できるのだという。売場に陳列しているテレビの画面にも「BMW i3」のムービーが流れ、目を引いていた。

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駐車場のブースに、「BMW i3」が戻ってきた。30分の試乗を終えた同市の会社員、佐藤裕司さん(36)は「トルクがすごくパワフルでした。乗っていて楽しかった」と笑顔。「スムーズな加速で、ブレーキも面白い。他にない独創的な内装もカッコいい。国産のガソリン車を所有していますが、こういう車にも乗ってみたい」と話す。

車好きで、以前から興味があったという会社員の男性(40)は、「他の電気自動車に乗ったことがありますが、『BMW i3』は加速性能が圧倒的です。走行感覚、段差の乗り降り、カーブでのハンドルのコントロール......。感動しました」と興奮気味に話していた。

BMW×コストコのコラボ"TRY & FEEL BMW i"の詳細はこちら

オンラインストアで、車を買う! ニュースな売り方

「BMW i3」は直販モデル。なんと、オンラインストアでも売っているのだ。高額の買い物だけに、さすがにスマホで簡単にカートに入れるわけにはいかないだろうと思いきや、既に販売実績もあるという。のぞいてみては。

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「未来を創造していく」BMW i責任者・ホルム氏

知れば知るほど語りたくなる、ニュースなクルマ「BMW i3」。さらなるエピソードを求めて、BMW GROUP JAPANにおける「BMW i」責任者、ホルム・リヒター氏に話を聞いた。

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——「BMW i3」の構想が生まれたのはいつですか。社会的な背景についても教えてください。

10年前の2007年、BMWグループとして次の10年に向けての戦略「ストラテジーNo.1」プロジェクトが始まりました。会社を成長させる、先進のテクノロジーに注力する、資源リソースを効率よく使っていく、ということを検討する中で、未来を創造していくブランドとしてBMW i」が誕生しました。

BMWは車のメーカーとしての長い歴史がありますので、電気自動車への挑戦については議論がありましたが、BMWの伝統と革新を融合させる挑戦として捉えています。

六つの社会的背景があります。一つ目は地球温暖化などの環境の変化。二つ目はアーバナイゼーション、都市への人口集中です。三つ目は政治と規制。カリフォルニア州のような規制が世界各国で検討されています。

四つ目は経済的な観点。特に石油の問題で次世代の燃料が枯渇しないよう、先を見ていきたい。五つ目は消費者の期待が変化しているという点。六つ目はサステイナビリティ、持続可能性です。

——なぜ「コストコ」とコラボしているのですか?

「BMW i」は誰に対してもオープンなブランドですので、まずはお客様に興味を持っていただくことが大事です。パートナーとしては、コストコ様ではプレミアムな輸入品を取り扱っていて、先方も独自性のある特別な自動車ブランドとのタイアップを求めていました。実際に成果も出ていて、嬉しく思っています。

——ご自身が思う「BMW i3」の魅力とは?

未来のモビリティだと思いました。電気モーターは静かで、加速感が素晴らしい。私自身は東京に住み、大都市ならではの問題や、都市に求められているもの、消費者の皆様の期待値を肌で感じています。

「BMW i3」で都内を走ったり、ちょっと遠出をして、鎌倉に250円程度の安い電気代で行けたりすると、便利さを体感できますね。排ガスが出ないので、地球に優しい行動をしているという実感もあります。

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2020年にはEVが普及? 「次の100年」を担う

——今後の「BMW i」のブランド戦略は?

元々、BMWのイノベーティブな部分は「BMW i」が担っています。引き続きBMWは「BMW i」に積極的に投資をし、次世代のBMWを牽引していきます。既にテクノロジーの分野でも先行していて、「BMW i」の革新性をBMWブランド全体に波及させています。

BMWは100年の歴史があります。そのコンセプトを大切にしながら、次の100年を創っていきます。「BMW i」は未来の象徴。その哲学や技術を生かし、先日のフランクフルトモーターショーでも発表しましたが、2020年から大量生産する電気自動車(EV)を準備しており、2025年までには25車種のEV/PHVを投入し、そのうち12車種は完全EVのものを展開する予定です。

——どんな方に「BMW i3」をおすすめしたいですか。

今は社会意識の高い方や、モダンなライフスタイルの方が多いですが、オープンに、どなたにでも乗っていただきたいのが本音です。実際、「BMW i3」を選んだお客様の80%が他社メーカーからの乗り換えだというデータがあります。

特に新しい考え方を受け入れ、エシカル消費に共感する方、社会的な話題に対してオープンにコミュニケーションする方に関心を持っていただいています。

「BMW i3」は乗った人の誰もが笑顔になれる車です。テクニカルな利点はたくさんあって言い尽くせないのですが、まずは試しに乗ってみてください。BMW iならではの「駆けぬける歓び」を体感していただけると嬉しいです。

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モニターとして「BMW i3」を体感できる

モニタープログラムも実施中だ。期間中は「ChargeNow」も無料で利用できる。詳細はこちら。モニタープログラムの応募期限は11月30日まで。