宇宙飛行士・金井宣茂さんのあふれ出るアニメ愛 ソユーズで国際宇宙ステーションへ

「子どもの頃は内気で、本を読むのが好きなインドア派でした」
国際宇宙ステーション(ISS)への長期滞在が決まり、記者会見後、撮影に応じる宇宙飛行士の金井宣茂さん(2015年撮影)
国際宇宙ステーション(ISS)への長期滞在が決まり、記者会見後、撮影に応じる宇宙飛行士の金井宣茂さん(2015年撮影)
時事通信

宇宙飛行士・金井宣茂(かない・のりしげ)さんが、日本時間12月17日夕方、ロシアのソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)に向かいました。

金井さんは東京都生まれ、千葉県で育った41歳。防衛医科大学校を卒業後、海上自衛隊に入隊。2009年に宇宙航空開発機構(JAXA)に入社し、国際宇宙ステーションでの勤務に向けて、訓練を積んできました。

金井さんはこれまでの道のりや、宇宙への想いをツイッターやブログで語っています......が、ツイートの端々にはちょっとした特徴が。いろいろなアニメの小ネタが、ちょくちょくと登場するのです。

たとえば、これ。

「足なんて飾り〜」は、どう見ても機動戦士ガンダムの名台詞。足がないモビルスーツ「ジオング」について整備兵が残した「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」からの引用でしょう。

金井さんは、もし宇宙ステーションでガンダムのプラモデルを作るなら「MS-07」がいいとツイッターで発言しています。これは、金井さんが乗り込むソユーズ宇宙船の機体番号(MS-07)が、ガンダムに登場するモビルスーツ「グフ」の型番(MS-07)と同じだからだといいます。

そこで出てきたのが、このツイート。

ガンダムで「MS-06」と言えばザクのこと。「ザクとは違うのだよ、ザクとは」は、グフ(MS-07)のパイロットで、ジオン軍将校のランバ・ラルの名台詞です。

そして、ソユーズが出発するカザフスタンのバイコヌール宇宙基地に到着したときのツイートも、ランバ・ラルの「フフ、この風、この肌触りこそ戦争よ!」をもじったものですね...。

金井さんのアニメ愛は、ガンダムだけではありません! 「目標をセンターに入れてスイッチ」は、「新世紀エヴァンゲリオン」で、主人公・碇シンジが訓練中につぶやく台詞。

これも、「ジョジョの奇妙な冒険」のあの台詞をもじったものですよね。

桜の季節には、言わずと知れた、新海誠の名作「秒速5センチメートル」から、こんなツイート。

金井さんは小さい頃から、本を読むのが大好きだったそうです。NASAやカナダ宇宙庁のクラスメートが名付けてくれたニックネームの「NEMO(ニーモもしくはネモと発音)」も、海底二万里のネモ船長と同じで光栄だ、と語っています。

金井さんは2018年6月まで、国際宇宙ステーションに長期滞在して、アルツハイマー病のメカニズムを解明する研究をしたり、無重力や放射線などが人体に与える影響を調べたりするそうです。

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