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フィリピンペレーズのフェアトレード事業! 誰でもできるゆるい国際協力

2017年01月05日 16時40分 JST

こんにちは! 大学2年のPeki(ぺき)です。

私はこの夏、フィリピン支援に携わる団体「NPO法人アクセス」が行うスタディーツアーに参加しました。

特に印象的だったのは、この団体が運営するフェアトレード事業の生産地「アラバット島・ペレーズ」を訪れた時の出来事。

今回は、そんなペレーズでのフェアトレード事業についてご紹介します。

ペレーズの不平等な仕組みを変えるために

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首都マニラから車と船を乗り継ぐこと約8時間。

ケソン州アラバット島のペレーズは、都会から遠く離れた農村部に位置しています。

美しい海と手つかずの自然がどこまでも広がる風景。

近所の住人同士が互いの家を自由に行き来するほど仲が良く、「人も環境も穏やかでまるで天国みたいな場所だな」と思うくらいに、私はペレーズの虜になりました。

しかしその反面、経済格差を生み出している根深い問題も存在していたのです。

というのも、こちらの大半の土地を所有しているのは、たった7人の地主たち。

残りの多くの人々は土地をもてないという、「地主小作制度」が色濃く残っていました。

現在土地の約80%はココナッツプランテーションとして使用されており、小作人は収入の50~70%を地主に納めなくてはいけないそうです。

更に問題なのは、この不平等な仕組みが人々のプライドまでも奪ってしまったこと。

経済的に恵まれず医者にかかれないために、幼い子どもを下痢で亡くした女性。

自然に対する知恵や自然を生かす技術をたくさんもっているにも関わらず「自分たちの知っていることは時代遅れだ」と卑下する人々......。

そんな島の人々に自信をもってほしい。

女性にいきいきと働いてほしい。

フェアトレードでこの不平等な世界を少しでも変えたい。

そんな想いからアクセスのフェアトレード事業は始まりました。

フェアトレード事業

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出典 認定NPO法人アクセス

アクセスにはココナツ雑貨を生産するMapayapa(マパヤパ)と、グリーティングカードを製造するPangarap(パンガラ)という二つのグループがあります。

Mapayapa(マパヤパ)は副収入が必要な女性を中心に、Pangarap(パンガラ)は経済的な理由から学校に通えず、仕事にも就けない若者を中心に活動を展開。

これらの事業を通じて、同じ悩みや目標をもつ人々が集まり交流することもできます。

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出典 認定NPO法人アクセス

子どもたち全員の小学校卒業を夢見るお母さんや、お金を貯めて学校の先生になりたい女の子。

それぞれがフェアトレード事業を通して、自分の夢に一歩ずつ近づこうとしているのです。

そしてどちらのグループも、指示された商品を生産することがゴールではありません。

フェアトレード事業は、あくまでも現地の人たちが生きていく力や自らで稼ぎ続ける力を養う「エンパワメント活動」。

お金の管理やデザイン、流通に至るすべての作業を現地の人々に教え、NGOの力を借りずに自分たちでビジネスを展開していくことを目的にしています。

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出典 認定NPO法人アクセス

私は「フェアトレード」と聞くと、貧しい人たちを助けるための手段というイメージを抱いていましたが、ツアーに参加してからはその印象ががらりと変わりました。

現地の人々に一方的に仕事を与えるだけでは、NGOからのサポートを当たり前のように感じてしまうかもしれません。そうなると、自分たちだけで生きていくのは難しくなっていきます。

彼らに自分たちの力で成功を掴み、本当の意味で幸せになってもらいたい。

そんな想いをもって生産者にマルチタスクを要求するアクセスのフェアトレード事業のありかたに、私は心から賛同。

また、大学生のボランティアメンバーと現地生産者の距離がとても近いことも、魅力的だと感じました。

良い意味でゆるい国際協力

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「国際協力」というと、途上国への物資供給やNGOでの勤務というように、少しハードルが高い印象を抱く方も多いと思います。

しかし私はツアーを通じて、日常生活の範囲内でできる、良い意味でゆるい国際協力がたくさんあることを実感しました。

今回紹介したようなフェアトレード商品を買ったり、SNSで興味があるNGOをフォローしたりするだけでも、国際協力や途上国の現状を知るきっかけになるはずです。

お金に余裕がある時は、フェアトレード商品を買ってみようかな。

暇つぶしに途上国について調べてみようかな。

そんな私たちのゆるい一歩が、国際協力にとって一番大切なのかもしれません。

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ライター

Peki/ぺき

1996年生まれの神奈川県出身。早稲田大学教育学部地理歴史専修。大学ではキャンパスツアーガイドとして100本以上のツアーを担当。大学2年の夏に参加したスタディーツアーでフィリピンの虜に。好きな言葉は「生きてるだけで丸儲け」。

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