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自分のことにしか興味なかった私が今、ミャンマーで他人のために働いている理由

自分が善く生きるためにはどうするのか。

2017年10月11日 14時57分 JST | 更新 2017年10月11日 14時57分 JST
加藤彩菜

こんにちは、加藤 彩菜です。

「社会問題解決のビジネスしかやらない」弊社の新卒内定者も続々と決まっていき、それぞれ高い志をもって入社してきます。約3年前、私も発展途上国の貧しい人を助けたいという志をもって社会人になり、1日1日を大切に過ごしているつもりだけれど、振り返ればあっという間です。

ついこのあいだミャンマーで起業したと思っていたのも、もう3年目。「なぜミャンマーで起業したのですか」「ソーシャルビジネスをやりたいと思ったきっかけは?」 私がよく受ける質問です。その答えは、私が大学生の頃にさかのぼります。

今回は、私がミャンマーで起業する大きなきっかけとなった、学生時代の話をします。

自分のことを考えるために入った大学

K. Furusawa

国際学部や経済学部、社会の役に立つ学問はいくらでもあるかと思いますが、私が入学したのは「哲学科」でした。大学に入る理由は人それぞれですが、私は「自分がどう生きていくか」をちゃんと考えたくて、大学に入りました。人生に悩んでいたのかもしれません(笑)。

自分の将来について考えることはきっと誰しもありますが、私はもう少し考えすぎる性格だったのか、「どう生きていくのが自分にとって正しいのか」を突き詰めたい、と本気で思っていました。

それはまさに哲学の問いである「人生とは何か」「人間とは何か」「善悪とは何か」はたまた「愛とは?」「幸福とは?」そういう問いに自分なりの答えを出したかったのです。

とにかく自分のために、自分が善く生きるためにはどうするのか、そういったことしか考えていませんでした。

自分にとって善いこと、世界にとって善いこと

K. Furusawa

「どう生きていくのが自分にとって正しいのか」という問いに対して、「自分自身が正しいと思う生き方」且つ「世界にとって正しい生き方」が答えになると思われました。

自分にとって善いことと、世界、つまり自分の外側にとって善いことは両立しえるのでしょうか。自分が嬉しかったり楽しかったりする「自分にとって善いこと」と、自分の外側の他人が喜んだりする「社会にとって良いこと」は、同一ではなさそうに思えます。

それを確かめるべく、私は他人が喜んだり社会に良いことだとされるボランティア活動に参加するようになりました。すると、他人に喜ばれること、社会に貢献できること、困っている人を助けること、直接的に自分が楽しいとは思えないようなことでも、自分の心を豊かにしてくれることに気づいたのです。

例えば町のゴミ拾いに参加することは、一見楽しくはなさそうですが、町がキレイになった後の爽快感と達成感は最高でした。大地震が起きた被災地で泥かき掃除をしたり、身寄りのないおばあちゃんの話をただ聞いたり、障がい児といわれる子どもたちと一緒に勉強したり......。おばあちゃんは話を聞いてくれてありがとうと嬉し泣きし、子どもたちは笑いながら学んだ。海外でも植林を手伝ったり孤児院で英語や歌を教えることで、貧しい人々に自分は何ができるか奮闘しました。

自分が頑張ることで誰かの力になったり、誰かが喜んでくれたりする経験は、ちっぽけな自分でもできることがあるんだと自分を信じ、そして他人を信じる心を強くしました。

私ひとりができることは、ほんのわずか。悪く言えばすべてが中途半端。でも無力ではないし、間違いなく誰かを笑顔にすることができることを知りました。「自分がどう生きていくか」を突き詰めていったら、自分の幸せは自分の中にはないことが分かったのです。

社会人としてどう生きていくか

K. Furusawa

哲学することを通じて、自分の軸は、「自分自身が正しいと思う生き方」と「世界にとって正しい生き方」がリンクする生き方だと定めました。

中途半端だった学生時代だけれど、微力を積み重ねていくことで社会の仕組みを変えられるはずだし、ひとりじゃなくてもっと多くの人を巻き込めば世界さえ変えられると、今は信じています。

だから「社会問題解決のビジネスしかやらない」会社に入り、困っている誰かの問題を解決することで笑顔にしていきたい。そういう仕組みをつくりたいから、起業しました。それが、私が見つけた「私が幸福な生き方」だから。

私は豊かな国に生まれ、自分で自分の可能性を広げることができます。頑張れば、そのぶん人生を良くしていける環境で生きてきました。でも、いくら頑張っても自分の可能性が信じられないくらい理不尽な環境に置かれている人々もいます。

そんな人々の力になれたら......。彼らが自分の可能性に気づき、笑顔で生きられるようになれたら......。

他人のためとか言いながら、結局自分が嬉しいのか。自分も嬉しくて、他人も嬉しいのなら、こんなに幸せなことはない。そうやって、他人の喜びを自分の喜びにもして生きたいから、自分のことにしか興味がなかった私は今、他人のことを想って働いています。

他人のために働きたいと言う多くの人たちは、きっと他人に貢献することで得られる幸せを知っている人たちなのだと思います。巡り巡って私も幸せだから、この仕事が大好きなのです。

Ambassadorのプロフィール


K. Furusawa

加藤彩菜

1991年生まれ。中央大学哲学科卒業。 学生時代に発展途上国の貧困問題を目の当たりにし、「誰もが自分の未来に希望をもてる世界」にしていきたいと、社会問題を解決するソーシャルビジネスしかやらない会社「ボーダレスジャパン」に就職。入社8カ月で単身ミャンマーに渡り、新規事業を立ち上げ。 ミャンマー人と国際結婚し、現在1児の母。