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オートクチュールは今だからこそ魅力 クラウドファンディング使ってデザイナーがめざすもの

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それぞれの体にそれぞれの特徴がある。右と左の足の張りは違う。手足の長さ、体のゆがみ。デザイナーが手で触れて、その人にあったフォルムを服に落としていく。オートクチュールならではの醍醐味だ。

「お客様と一緒に作っていくことこそが楽しい」とオートクチュールを請け負うミツコスズキの鈴木美津子さん(58)は話す。

胸が大きいが全体的に細く見せたいという人には、肩幅をつめる。その代わり背中のわたりの部分に余裕を持たせ実際よりもほっそりと見えるようにしたてる。
 
高齢の女性のコートを請け負った際には、手が動きにくくなっている女性のために、凝ったドレープで冷たい風が入るのを防ぐデザインにした。

客と面と向かって話し、客が心の底で望んでいることをくみ取り、デザイン画を描いて見せる。仮縫い用の布で一回作って見せ、細かい調整をし、最終的に実際の布で鈴木さんが依頼するお針子が作る。完成まで1カ月ほどかかる。

すぐに欲しいものを手に入れるのがあたり前の時代に逆行する。だが、待ちわびることこそが豊かな時を導いてくれる。

「オートクチュールの魅力はわくわくしてできあがりを待つことも含まれると思う」。

松葉飾り、まつり縫い。規則正しい縫い目が布の上に連なる。これは全て手仕事だ。そこに宿る時間が感じられるのが「贅沢なことだと思う」と鈴木さんは話す。

「こうしたことができる職人が減っているので、オートクチュールを知ってもらうことを機にこうした技術も守っていくことに寄与できればと」。自身のオートクチュール作品のファッションショーを開くための資金を集めるため、クラウドファンディングを初めて使ってみたという。

「今では、オートクチュールは身近ではない方が多いですが、一度やってみるとその魅力にとりこになる方も多い。オートクチュールのことをもっと知っていただきたい」と話している。

8月2日まで支援を求めているクラウドファンディングのサイトはこちら。支援に応じてもらえる特典は、ワンピースのオートクチュールのオーダーのほか、ファッションショーのモデル体験などもある。

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