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サイボウズ式:仕事で信頼されない人に足りない「ちょっとだけおまけ」

2015年10月03日 00時32分 JST | 更新 2016年10月02日 18時12分 JST

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【サイボウズ式編集部より】この「ブロガーズ・コラム」は、著名ブロガーをサイボウズの外部から招いて、チームワークに関するコラムを執筆いただいています。今回ははせおやさいさんが考える「仕事で信頼を得るための動き方」について。

あの人とわたし、何が違うの?


仕事において、誰かに何かをお願いするタイミングってたくさんあると思います。

何か作業をして欲しいとき、情報を教えてもらいたいとき、などなど。いろんなケースがあるかと思うんですが、同じお願いなはずなのに、あの人のほうがなんとなく通りやすいな......と感じることってありませんか?

同じような企画なのに任せてもらいやすい、似たような稟議なのに、通りやすい。

若いから? かわいいから? 上司と仲が良いから?

もちろんそんな理由なこともあるかもしれませんが、「あの人のお願いは通りやすい」ケースにおいて、よくある理由の1つに「信頼されている人だから」というのがあるのではないかと思います。

信頼を得ておくとなにがいいの?


「信頼感」というとあやふやなイメージがありますが、言い換えると「あの人なら、言ったことを守るだろう」「あの人なら、こちらをガッカリさせることはないだろう」という「期待値の高さ」でしょうか。

この人なら大丈夫と思ってもらえている人ほど、お願いごとは通りやすくなるのは、相手が「こちらの損になることはないだろう」と感じる閾値が変わるから。コストとベネフィットの問題と考えると分かりやすいかもしれません。つまり、信頼感のある人とない人とでは、相手が自分に対して割いてくれるコストに差が出るからです。

相手が自分に対して割いてくれるコストの上限が高いというのは、こちらの利になることを、相手が自らのコストで果たしてくれるということでもあるので、お願いごとに限らず、主張している意見を肯定的に捉えてもらいやすくなったり、賛同してもらいやすくなったりします。信頼のある人というのは、その人の発言にも価値が出るため、誰かのサポートがしやすくなる副次効果も。

どうやって信頼してもらうの?


では、仕事で信頼を得るためには、どうしたらいいでしょうか?

信頼とは「信じて頼る」と書きますが、すなわち「信じてもらう」そして「頼ってもらう」の2つが必要ですよね。「信じてもらう」までは誠実であればある程度は達成できるかもしれませんが、「頼ってもらう」ためにはどうしたらいいか。

いくつかある方法のうち、個人的なおすすめは「ちょっとだけおまけをする」ことです。「おまけ」とは、つまり相手の期待値から少しだけ上乗せをすること。

たとえば、頼まれた資料の締切が金曜日いっぱいだったとしたら、木曜の午後に出す。資料のプリントアウトを頼まれたら、部数を確認し、クリップでとめるところまでする。本当に小さなことですが、もし自分が相手の立場にいた場合「こうしたら助かるだろうな」「うれしいだろうな」ということを考えて実行してみましょう。どんなことでもかまいません。むしろ小さいことをちょっとだけ「おまけ」として渡すほうが重要です。

例として挙げてみると本当にささいなことなのですが、その積み重ねで相手に「この人は頼んだことをちゃんとやってくれる」「しっかりとした仕事をしてくれる」という印象が残ります。残念ながら(ここが悲しいポイントでもあるんですが)相手から期待されていることとぴったり同じだけの仕事では、このプラスアルファ感は出せないんですね。

また、信頼というものは一発ホームランでつかむことができないので、「ちょっとだけ」を「長く続ける」のがコツです。大きく期待値を上回る仕事を毎回できればもちろんベストですが、そちらよりも細く長く、ちょっとずつを毎回積んでいくほうが効果が高い。

なぜかというと、大きく期待値を上回る仕事はなかなか毎回できないものですし、大きく上回ったときとそうでもないときが交互に出てしまうと、それは「信頼感」ではなく「仕事の出来にムラがある人」として認識されてしまいやすいから。さらに、あまりに大きく上回る「おまけ」は押し付けがましくなりやすく、相手の負担になって逆効果になることも。

なので、継続しやすく、相手の負担にもなりにくいよう、「ちょっとだけおまけする」が重要なのです。

積み重ねたものも、失うのは一瞬


「信頼感を得ておくと、いろいろお得だよ」ということと、「信頼感を得るためには、ちょっとだけおまけを積み重ねよう」の2点は大切なポイントなのですが、何よりもお伝えしたいのは「積み上げた信頼も、崩れるのは一瞬」ということです。もちろん、崩れても積み上げ直せる場合もあります。でも、それよりもまず崩さないよう、失わないよう、小さい積み重ねを大切にしてほしいと思います。

信頼感を得るコツは「小さく、少しずつ、でも長く」積み上げること。焦って点数稼ぎをしようとすると、絶対に失敗します。点数稼ぎをしたい、一発ホームランを狙いたい、と焦ってしまうとき、それはまだ相手との間に信頼関係を構築するタイミングではない、と肝に銘じましょう。

「信頼」はインスタントに手に入るものではありませんが、大切に育てた信頼感は、何にも代えがたい武器になり、「継続できる」という能力は、何よりのスキルになります。

まずは「相手の立場になって、ちょっとだけうれしいおまけを渡す」こと。明日からでも意識してみてもらえるといいなと思います。

今日はそんな感じです!

チャオ!

はせおやさいさんよりインターネットの備忘録」というブログを書いています。ブロガーズ・コラムでは、仕事を通じて他人とかかわることの楽しさ、おもしろさ、難しさみたいなことを書いていきたいと思います。今のところ唯一の女性なので、そのへんの視点も盛り込めるといいかなと思ってます。

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本記事は、2015年2月23日のサイボウズ式掲載記事「仕事で信頼されない人に足りない「ちょっとだけおまけ」」より転載しました。

イラスト:マツナガエイコ