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ソニーのヘッドマウントディスプレイに無線通信の新モデル

2013年09月03日 19時38分 JST | 更新 2013年11月03日 19時12分 JST

ソニーがヘッドマウントディスプレイ「personal 3D Viewer」の新モデル HMZ-T3 / HMZ-T3W を発表しました。シリーズ三代目にあたるT3 / T3W では、バッテリーユニットを採用してスマートフォンやタブレットなどとモバイルで利用できたり、上位の T3W では Wireless HD無線接続で再生機器から離れて室内の好きな場所で楽しめるなど大きく進歩しています。

また基本の映像・音響についても、光学ユニットの新設計で解像感の向上と装着時の位置あわせの容易化(スイートスポットの拡大)、新LSIの採用と新たな最適化処理により高い解像感や鮮明さ、滑らかな階調表現、最小1フレーム低遅延のゲームモード、7.1chバーチャルサラウンド、ドルビーTrue HD や DTS-HD対応など、有機ELパネルの解像度以外は満遍なくパワーアップしました。

また体に直接装着するデバイスであるヘッドマウントディスプレイとしても、

・ヘッドパッドを従来比 約1.8倍にして圧力分散、安定感とかけ心地の向上

・耳周りのスペースを確保する曲線状バンドでさまざまなヘッドホンに対応

・上側ヘッドバンドの角度調節でフィット感の向上

など、さまざまな再設計と改善が施されています。ヘッドマウントユニットの重さ自体は約320gで従来モデルからわずか10gしか軽量化されていないものの、実際に装着すると、従来モデルより着けやすく、かつ安定して楽な着け心地のためか感覚的に軽く感じます。

(メガネのように気楽になった!というわけではなく、「装着手順」や着けた後の調整を気にする特殊な製品である点は変わりません)。

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ハードウェア仕様は、1280 x 720 有機ELパネル x2、視野角 約45度 (約20m先に750インチ画面相当)、据え置きのプロセッサユニットにHDMI入力 x3、HDMIスルー x1、バッテリーユニット(ヘッドマウントディスプレイと1.2m直付けケーブル接続) 側にはHDMI / MHL x1、ミニジャック x1。

プロセッサユニット側には複数の機器をいちいち差し替えたり外部で切り替えずに済むようHDMI端子が増設されました。また本体(バッテリーユニット)側のHDMI端子はMHLに対応し、対応スマートフォンなどに給電しつつ使用できます)。

バッテリーユニットの重量は無線レシーバも兼ねるT3Wでは約210g (除くケーブル)、T3は約160g。

バッテリー駆動時間は、

Wireless HD 無線接続時 (T3W): 約3時間

HDMI接続時:約7時間

MHL動作時(給電時):約3時間。

発売は両モデルとも11月中旬。予想価格は Wireless HD対応の上位版HMZ-T3W が約10万円、無線非対応のHMZ-T3 が約8万円。

昨年の HMZ-T2は、初代で非難囂々だった手持ちヘッドホンへの交換対応や軽量化などマイナーチェンジに近いモデルだったのに対して、今回の T3W / T3 は構成から仕様からほぼあらゆる部分が進化しました。ソニーの担当者いわく、「有機ELパネル以外はほぼ新設計のフルモデルチェンジ」。

価格もますます上がっていますが、半端に安くして性能を落としたとしても電車で誰もがHMDを着ける未来がそう早く到達するとは思えず、どうせ(今は)ニッチなマニア製品なんだから多少高くしても手を尽くしてくれ、と思っていた層には期待に応える製品です。