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日比谷線用新型車両投入について思う

2014年05月03日 17時25分 JST | 更新 2014年05月05日 19時19分 JST

東京地下鉄(以下、東京メトロ)と東武鉄道(以下、東武)は、2014年4月30日に新型車両の投入を発表した。前者日比谷線と後者伊勢崎・日光線の相互直通運転に対応し、2016年度に登場する予定だ。

■日比谷線が開業して53年

東京メトロ日比谷線は、帝都高速度交通営団(以下、営団地下鉄)時代の1961年3月28日に南千住―仲御徒町間が開業した。車両は3000系を投入し、1両の長さを18メートル、側扉(乗客が乗り降りする扉)を3か所に設置し、2両編成で運転された。のちに日比谷線の延伸、東武伊勢崎線や東京急行電鉄(以下、東急)東横線との相互直通運転開始、利用客の増加などで増結を繰り返し、現在は8両編成で運転されている。

日比谷線の車両規格については、開業前から相互直通運転が決まっていた東武、東急と協議し、東武側は20メートル車、東急側は18メートル車を希望した。当時、当時、東急では20メートル車が存在しておらず、営団地下鉄は東急案を選択した。

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東武20000系。日比谷線用の車両では、初めて冷房装置を搭載した。

車両も1988年に3事業者とも第2世代車両が投入され、冷房装置の搭載により暑い時期の快適性が向上。1994年には車両更新が完了した。

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日比谷線との相互直通運転打ち切りにより、東横線は全列車20メートル車に統一。

東急は2001年3月28日に東横線でダイヤ改正を実施し、特急を新設。これにより、東横線との相互直通運転本数が減り、2013年3月15日をもって打ち切られた。翌日早朝から東横線渋谷―代官山間の地下化により、東京メトロ副都心線などの相互直通運転に切り替えるためである。一方、東武との相互直通運転は、同年3月16日より東武動物公園から3駅先の日光線南栗橋まで延伸された。

■日比谷線用4扉車投入

日比谷線は現在もラッシュ時の遅延が慢性化している。これまで混雑緩和のため、03系の一部編成や東武20050系の1・2・7・8号車を5扉車として、乗降時間の短縮を図っているが遅延防止には至らない。

今回の新型車両は、半世紀以上前に東武が希望した20メートル車がついに実現し、4扉車となる。7両編成としたのは、現行車両を20メートル車に換算すると7.2両分に相当するからだ。これならホームの延伸工事をしなくて済む。

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側扉の数はオール3扉車24か所に対し、4扉車は28か所となるので、乗降時間の短縮も期待できる。座席定員は大幅に減るが、立席定員は増加するので、1編成全体の定員は現行車両とほぼ同じだ。

新型車両は2016年度に登場し、2019年度まで現行車両を置き換える予定。その後、可動式ホーム柵が設置され、ホームの安全性は向上するが、事故が起こらない保証はない。

★備考

・東京メトロプレスリリース「東京メトロ日比谷線、東武スカイツリーラインに新型車両を導入します-日比谷線・東武スカイツリーライン新型車両を導入し、日比谷線にホームドアを設置

・Railway Blog.「気になる日比谷線03系

・Railway Blog.「日比谷線03系簡易リニューアル車

・4扉車の定員は、東京メトロ千代田線用16000系を参考にしています。

(2014年5月2日「yahoo!個人」より転載)

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