BLOG

維新の党代表を辞任・・・「大阪都構想」は国政政党の原点でもある

2015年05月21日 16時25分 JST
時事通信社

大阪都構想の住民投票。全力をあげて「賛成」を大阪市民に訴えかけましたが、大変残念な結果となりました。

 政治は「結果責任」です。いくらそのプロセスで最大限努力したと言っても、政治は結果がすべてなのです。私は、その「結果責任」をとって、維新の党代表の職を辞することにいたしました。この私の思いは、投票日一週間前から、松野幹事長(現代表)にだけには伝えていました。

 民間会社の例をとればわかりやすいでしょうか。社運をかけた一大プロジェクトが失敗に終わったら、その責任は当然、社長がとるでしょう。そう、トップはいざという時、責任をとるためにあるのです。そうでなければ「組織」はもちません。部下に責任を押し付けるなど、トップとしてはあるまじき行為です。

 これに対し、なぜ大阪の問題で国政政党の代表までが辞任するのかというご意見があります。しかし、大阪都構想は、ひとり地域政党・大阪維新の会の原点であるだけでなく、国政政党・維新の党の原点中の原点でもあるのです。そのために結党した党だと言っても過言ではありません。

 それは、「中央集権」を打破し、将来の「地域主権改革」「道州制の導入」につながる、この国のかたちを変える一大改革、その歴史的一歩となるはずの構想でした。だからこそ、今年2月の第一回の党大会も、私はあえて大阪で開催することを指示し、大阪都構想の「決起大会」としたのです。

 そう、大阪都構想は、国政政党・維新の党にとっても「一丁目一番地」、最重要課題と位置づけて、その実現に邁進してきた構想なのです。にもかかわらず、代表たる私の、その党としてのサポートが十分でなく、この構想が潰えた以上、トップとして責任をとるのは当然です。橋下徹さんだけが「政界引退」すれば良いといった次元の話ではありません。

 維新の党は、どこかの党のように「責任の所在」を曖昧にしません。「世間の常識を国会に」と常日頃訴えている党ですから、しっかり「けじめ」をつけることで、再び党としての活路を見出すこともできる、と私は確信しています。

 これからは一兵卒として、新執行部を微力ながら全力で支え、「球拾い」も厭わない覚悟です。一昨年夏、みんなの党幹事長を解任された時とくらべれば、はるかにすがすがしい気持ちで前向きに今後の政治活動を考えてもいます。

 私の元来の主張、自民党に対抗しうる、国民の皆さんに自民党に代わり得る選択肢と認めていただけるだけの一大勢力づくりにも、引き続き邁進してまいります。橋下さんと違って、私は代表を辞するものの、政界を引退するわけではありませんから。

 最後に、この三週間の住民投票選、ご支援いただいた、お手伝いいただいた、すべての方々に、心から御礼申し上げます。

江田憲司

(2015年5月20日「今週の直言」より転載)