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地味だと思ったら大間違い! 日本の伝統芸能・能で身体と心を刺激しまくる!

2016年02月24日 02時53分 JST

能トレで、体幹をシュッと引き締め日常のモヤモヤをスッキリ!

能と聞くと、「難しい」「昔の言葉で何を言っているかわかんない」「眠くなる」等wとっつきにくい印象を持つ人が多いのではないでしょうか?

確かに、能は、室町時代につくられた芸能。現代劇に比べると一見動きも少なくゆっくりで地味なら、謡(うたい)といわれる、歌パートも昔の言葉で現代の私たちにはなかなかすっと入ってきません。このように敷居の高いという印象をもたれがちな能ですが、見て聞いて楽しむ観客側にいる以上に、実際、能の動きをしてみたり、声に出して謡をやってみると極めて面白い芸能だということがわかります。実は、能の動きはヨガの基本動作に近いものがあり、しなやかな身体づくりに役に立ちそうです。

能の所作で、体幹トレーニング

能では、謡とお囃子に合わせて舞います。この一連の舞は、細かく決められた「型」の組み合わせで演じられます。この「型」を所作ともいいます。最も基本になる型は、能を演ずる基本姿勢である「カマエ」です。

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脚部では膝を少し曲げて、重心をやや低く固定します。能面をつけると視界が狭まるため、基本姿勢の構えが重要なのだそうです。つま先をぴったりそろえて、前傾姿勢で立ち、頭を天井に吊られている感覚で体全体を引き上げます。体幹をしっかりしないと取れない姿勢です。

能の動きはまるでヨガや筋トレでおなかに力を入れる基本姿勢です。重心低め体幹引き上げ、おなかに力を入れている状態のまま摺り足で踵を上げず、楚々と前へ進みます。試しにやってみると、地味な動きにみえる基本動作がなんと難しいことか、よくわかるのではないでしょうか。

見方次第で、「能面」の感情は豊かになる

次は能に欠かせないアイテム「能面」にフォーカスしてみましょう。

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物質的には変わることのない「能面」が、能楽師の手にかかると悲しみ、怒り、喜び、幸せ等多様な表情が見えてきます。能面をつけ、つま先をそろえた堅い体勢のまま、フっと横を向く。これで、怒りを表します。表情の無い能面なのに少しの動きだけで確かに怒っているようにみえます。

体を少し前傾して手をうやうやしく頭にもたげるのが泣く動きです。確かに、悲しくて涙がこぼれおちているように見えます。

能は、うらみや悲しみの表現が多いといいます。恋人や旦那さんをどうにかこらしめたいようなシーンで、能の怒りの表現をしてみてはどうでしょう。言葉で怒りぶつけるより効果てき面かもしれません。

謡で気持ちスッキリ!ストレスも解消できちゃう!

「♪四海波静かにて 國も治まる時つ風。枝をならさぬ御代なれや。あいに相生の.松こそ目出たかりけれ。げにやあおぎても。こともおろかやかかる代に。すめる民とて豊かなる。君の恵みぞ有難き。君の恵みぞありがたき♪」

能の歌パートを謡といいます。能楽師の謡は、例えば、大きな体育館でマイクなしで語ったとしても、最後列に居るひとまでスパーンとストレートに伝わる大迫力の声量です。このものすごい発声技術。聞けば背筋が伸びるような気持ちになりますし、真似をして喉を大きくあけるような気持ちで声をだしてみると、びっくりするくらい爽快な気分になれます。

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実は、この謡の習得は師匠からの耳コピのみで行われるそうです。とにかくオウム返し方式、身体で覚えていくのです。今は、なんでもかんでも動画サイトで見られる時代ですが、こうして口伝で伝わる美しく格好いい日本の伝統芸能は、生で体験してこそ面白さが伝わるのかもしれません。一度、身体で味わってみませんか?

日本最大級の寺社フェス【向源】では、若手イケメン能楽師・武田宗典氏指導による身体を動かす能楽ワークショップを開催しています。実はちょっとシュールで楽しい能の解説から始まり、カマエ等型の実演、チャンバラ、実際に大きな声を出して体験する「謡」の実践など、ガッツリ身体を動かす内容です。

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昨年の講座では、参加者からは、「能を間近でみて、大迫力に感動した。」「見るのとやるのとでは大違い。」「能の基本姿勢、すり足、お腹から大きな声を出すこと、全て普段しない動きなので、体がすっきりした気がする。」

気軽に観賞するにはハードルが高いと思われがちな能ですが、まずは演じるほうから体験してみるのも一興。腹筋に力を入れて動き、おなかから思い切り声を出し、全身で日本の古典芸能を感じてみませんか?レッツ能!

(モノづくりジャーナリスト・古典芸能愛好家 やすあきを)

【向源からのお知らせ】

本コラムは、日本最大級の寺社フェス!「向源」のスタッフより執筆されています。寺社フェス「向源」は、宗派や宗教を超えて、神道や仏教などを含めたさまざまな日本の伝統文化を体験できるイベントです。

■ボランティアスタッフ募集

向源は企業が主催し、イベント会社が運営する一般的なフェスとは違い、ボランティアで運営されているフェスです。普段なかなか触れる事の無い伝統文化を学びたい、体験したい、感じたいと思ってきてくださる来場者様と、伝えたい思いと伝統を携えたお坊さん、日本文化の伝統の後継者を繋げるのが私たち含めボランティアスタッフの仕事です。

そんな『向源』を成功させるため、一緒にお手伝いをしてくれるボランティアスタッフの募集にあたり、説明会を開催します。

<向源ボランティアスタッフ説明会>

2月24日(水)19:30より (19:00 受付開始)

2月27日(土)16:00より (15:30 受付開始)

2時間ほどを予定しています。内容は両日とも同じです。どちらかにご参加ください。

会場:浅草神社 (浅草寺本堂に向かって右側にございます。三社祭で有名な神社です)

詳細・お申し込みは向源HPをご覧ください